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派遣社員のメリット・デメリットとは?正社員との違いや向いている人を解説

派遣社員のメリット・デメリットとは?正社員との違いや向いている人を解説

こんにちは!工場・製造業求人サイト「イカイジョブ」の編集部です。

派遣社員は働く時期や期間を自分で選択しやすいこともあり、ワークライフバランスを重視した働き方をしたい方に選ばれる雇用形態の一つです。

しかし、正社員と比べると雇用の安定や給与・待遇に不安があり、派遣で働いてみたいけどなかなか踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。

派遣社員のメリット・デメリットや正社員との違いを明確にすることで、自分に一番合った働き方を選択できるようにしましょう。派遣社員に向いている人の特徴も解説していますので是非参考にしてみてください。

派遣社員として働く6つのメリット

ライフスタイルに合わせて働きやすい

派遣社員は、勤務時間やシフトなどの選択肢が多く、有期雇用であれば契約期間も決まっているため、働き方に柔軟性を持たせることができます。
そのため、
家事や育児、介護と両立して働きたい
個人事業主も傍らWワークで働きたい
資格取得の勉強をしながら働きたい
お金を貯めるために期間限定で働きたい など、
それぞれのライフスタイルに合わせて働きやすい雇用形態と言えるでしょう。

就職・転職のハードルが低い

正社員の就職や転職では経験やスキルを求められることが多いですが、派遣では未経験からでも就業できる求人が比較的多く見られます。

派遣社員でも専門職やオフィスワークでは資格や経験を求められる場合もありますが、実務経験を不問とする求人も数多くあります。派遣会社によっては就業前の研修を無料で行う場合もあり、就職・転職のハードルは低めと言えます。

また、派遣会社に登録することによっていろいろな仕事を紹介してもらえるので、仕事探しの手間も減らすことができるでしょう。

アルバイトやパートより稼ぎやすい

派遣社員は、専門性が高い仕事も多く、アルバイトやパートに比べて時給が高い傾向にあります。

厚生労働省が発表した令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果によると、派遣労働者の賃金は8時間換算で15,968円、つまり時給にすると1,996円という高時給で働いていることになります。

この賃金には医師や技術者など専門職も含まれているため職種別でも見てみましょう。派遣の仕事で人気がある職種を見てみると、一般事務が1,457円、販売員が1,359円、工場作業員(製品製造・加工処理従事者)が1,369円となっています。

また、直近では賃上げ機運も高まり給料は上昇傾向にあります。

注意点としては、同じような仕事内容でも派遣会社や派遣先、勤務地によっても給料は変動しますのでその点は理解しておきましょう。

※参考:令和4年度 労働は派遣事業報告書の集計結果(速報)

派遣会社のサポートが受けられる

派遣社員は派遣会社のサポートが受けられることも魅力のひとつでしょう。

派遣会社にスタッフ登録することで仕事の相談や紹介、資格取得支援や事前研修、紹介後のフォローなどいろいろなサポートを受けられます。

また、正社員であれば業務の相談をするのは上司になりますが、派遣社員であれば派遣会社の担当者に相談することができる点もメリットと言えるでしょう。

仕事以外の点でも寮や赴任のサポートなど生活に関することや入社祝金、給与の前払いなどお金に関するサポートをする派遣会社もあります。

自分が希望する仕事や働き方に合ったサポートをしてくれる派遣会社に登録することで、より仕事の満足度を上げることができるでしょう。派遣会社のスタッフ登録は複数社でも問題ありませんので、いろいろ比較してみることをおすすめします。

いろいろな業種や職種にチャレンジしやすい

派遣社員は、有期雇用であれば働ける期間が決まっているため同じ職場で長く働くことはできませんが、いろいろな業種や職種にチャレンジする機会がたくさんあります。

正社員では入社が難しい大手企業を紹介してもらえる可能性もあり、スキルアップやキャリアアップを考えているのであれば大きなメリットと言えるでしょう。

また、派遣会社は様々な業種や職種の求人情報を扱っているため、希望の仕事を探すうちに、思いもしない業種や職種に興味を持つこともあるでしょう。

特定の業界や職種に限らず幅広く経験を積むことで、将来のキャリアの柔軟性を高めることができます。

責任範囲・業務範囲が限定される

派遣社員の業務範囲は、契約に基づいて明確にされていますので自分の役割に集中して業務を行うことができます。

責任範囲も明確なため、想定外の責任を負うストレスやプレッシャーを低減することができ、自分のタスクや目標を効率よく達成することが可能になります。

派遣社員として働く6つのデメリット

派遣期間に制限がある

派遣社員は、労働者派遣法の規定(俗にいう派遣3年ルール)で同じ部署・同じ業務に3年以上携わることはできず、期間満了時には他部署または他の派遣先へ移動しなくてはなりません。

そのため自分がやりがいを感じている業務で、もっとスキルを積みたいと思ったとしても、他の職場でリスタートをすることになります。

ただし、派遣3年ルールの対象外となる人や紹介予定派遣を活用した派遣先での直接雇用など、派遣社員の雇用安定を目的とした制度がありますので、契約満了を迎える前にキャリアプランを明確にしておくようにしましょう。

詳しくはこちらの記事をご覧下さい

ボーナス・賞与がないことが多い

派遣社員で働く場合は一般的に、正社員のように賞与やボーナスの支給がありません。そのため、時給や月給が直接雇用より高めでも、年収にすると低めになってしまう傾向にあります。

ただし、派遣会社や契約内容によっては支給される場合もありますので、就業条件明示書をよく確認するようにしましょう。

収入が安定しない

派遣社員の給料は基本的に時給制のため、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始休暇など大型連休がある月は収入が減ってしまいます。また繁忙期と閑散期の差が激しい仕事では、残業時間によっても収入の増減が発生します。

派遣で働く場合は、出勤日数や残業時間により収入の増減が大きくなることを十分に理解し、家賃や車のローンなど大きな固定費がある場合は毎月の収支に注意する必要があります。

通帳を見て困った顔をする女性

契約が更新されない場合がある

派遣3年ルールの期間内でも、派遣会社や派遣先企業の事情、出勤率の悪さや遅刻早退など本人の勤務態度によって契約更新がされない場合があります。後者であればやむを得ないところはありますが、前者はあらかじめ想定しておくことは難しいため注意が必要です。

派遣の契約期間は一般的に3ヶ月〜6ヶ月程度での契約更新となっていて、何らかの事情により更新ができない場合は別の仕事が決まるまで待機となることもあります。

一方で、常用型派遣(無期雇用派遣)であれば、派遣期間の定めがないため長期で安定して働くことができます。

派遣会社によって待遇が違う

派遣先企業が派遣会社と契約をする場合、対象となる派遣会社が1社とは限りません。同一部署で同一業務を行う場合でもA派遣会社のスタッフとB派遣会社のスタッフとでは、給与や待遇が異なる場合があります。

どの派遣会社にするかは自由に選択できますが、単に時給や待遇だけでなく派遣会社の対応や信頼性など働きやすさで判断することが大切です。

厚生年金や健康保険に加入できない場合がある

社会保険は、正社員や派遣社員など雇用形態にかかわらず加入対象となりますが、雇用契約期間が2か月以内で契約更新がない場合は健康保険・厚生年金の加入対象外となります。

この場合、自分で国民年金や国民健康保険に加入する必要があります。手続きを行わない場合、将来年金をもらう段階で減額をされたり、病院での診療代が全額個人負担になるなどのデメリットがありますので注意が必要です。

契約期間2ヶ月以内の場合でも契約内容によっては加入対象になる場合もありますので、応募時や面談時に確認しましょう。

厚生年金イメージ

派遣社員と正社員の違いは?

ここからは派遣社員と正社員で働く場合の違いについて解説していきます。
各項目について違いを表にまとめました。メリット・デメリットも人により受け取り方が異なると思いますので、自分に当てはめながら違いを見比べてみてください。

正社員と派遣の違い

※)看護師派遣は、医療機関以外の勤務先を想定しています。

雇用主の違い

正社員と派遣の大きな違いは雇用主が異なる点です。正社員は勤務先の会社(直接雇用)、派遣社員は派遣会社が雇用主となります。わかりやすく解説すると下図のようになります。

また正社員と派遣社員では雇用主の違いだけでなく、労働者派遣法の派遣3年ルールにより同じ職場で働ける期間も異なります。

派遣とアルバイトの雇用主の違い

契約更新の有無

派遣社員で働く多くの場合は、登録型派遣で雇用期間の定めがある有期雇用派遣です。そのため数か月単位での定期的な契約更新が必要となります。無期雇用の正社員では雇用期間の心配をする必要がありませんが、派遣社員で働く場合は契約更新の心配がつきものです。

派遣には無期雇用派遣(常用型派遣)という期間の定めのない派遣契約もありますので、長期的に同じ職場で働きたい場合はそちらを検討してみても良いでしょう。

業務範囲・責任範囲の違い

正社員と派遣社員では業務範囲・責任範囲も異なります。派遣社員で働くメリットでも取り上げましたが、派遣で働く場合は業務範囲が雇用契約書に明確されているため、与えられたタスクに集中して効率的に働くことができます。業務範囲外の責任を負う必要もないため、必要以上のストレスを感じにくいメリットがあります。

給与形態、賞与・退職金の有無

正社員と派遣社員は給与面で大きな違いがあります。

正社員は基本月給制で、定期的な賞与や退職金制度が設けられています。一方派遣は基本時給制で賞与・退職金制度はないことが一般的です。

派遣社員の時給は一般社員より高めの傾向がありますが、賞与がないことから年収に換算すると正社員より低い傾向にあります。

派遣社員に向いている人

ここまで派遣社員のメリット・デメリットや正社員との違いについて解説してきました。これらを踏まえ、どのような人が派遣という働き方に向いているのかを解説します。

仕事とプライベートを両立させたい

派遣の仕事選びでは、業種や職種だけでなく勤務日数や勤務時間など労働条件も自分の生活スタイルに合わせて選択することができます。

家事や介護をしながら働きたい人や趣味・資格取得の勉強をしながら働きたい人もいるでしょう。

派遣社員であれば仕事とプライベートの両立がしやすく、生活スタイルの変化に合わせて働き方も変えることができます。

ワークライフバランスイメージイラスト

色々な業種や職種を経験してスキルアップしたい

派遣社員は同じ部署での勤務は最長3年と決まっているため、定期的な異動や転職が必要となります。派遣では直接雇用の正社員ではなかなか難しい、さまざまな業種・職種で働くチャンスが多くあり、将来のスキルアップやキャリア形成に活かすことが可能です。

仕事内容にこだわって働きたい

派遣社員は業務範囲や責任範囲が限定されていて契約内容以外の業務をする必要はありません。そのため特定の業務を集中的に行うことが可能です。

広く浅い業務ではなく狭く深く仕事内容にこだわって働きたい人に、向いていると言えます。

人脈を拡げたい

派遣社員は定期的な異動や転職があるため、その度に新しい人と知り合うきっかけとなり人脈が拡がっていきます。人脈を拡げてマイナスになることはありません。人と関わることが好きな人や人脈を拡げてコミュニケーションづくりをしたい人にとって派遣は向いていると言えます。

数名で話すビジネスマン

自分に合った働き方を選びましょう

派遣社員にはいろいろなメリット・デメリットがありますが、働き方や考え方次第でそれが逆転することもあります。正社員ではなかなかできない経験をすることで柔軟なキャリア形成も可能になります。
ここまでの解説を通して派遣社員という働き方が自分に合っていると感じた人は派遣社員で働くことを選択肢に入れて仕事探しをしてみると良いでしょう。

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