軽作業の仕事は、未経験でも比較的トライしやすい職業です。とはいえ、やはり面接を受けるなら、合格を目指すために履歴書の志望動機はしっかりとまとめておきたいもの。そこで今回は、軽作業の仕事を希望している方に向けて、志望動機の書き方を解説します。アルバイト・パート、正社員といった働き方別の志望動機の書き方をまとめたので、今後の面接時に役立ててみてください。
目次
軽作業ってどんな仕事?
軽作業とは、年齢性別問わず誰でも覚えることができて実行できる簡単な仕事のこと。応募条件も比較的緩やかで、「特定の資格が必要ない」「未経験OK」「シフトの融通が利きやすい」「接客をしなくても良い」といった点も魅力的な職種です。
軽作業の「軽」は、軽いという意味ではなく、「簡単な」という意味。そのため、重い荷物を運ぶ軽作業の仕事も存在しています。
軽作業の具体例としては、工場や倉庫で荷物の仕分け、梱包、シール貼り、商品管理、組み立て作業などが代表的です。また、商品がきちんと完成しているかをチェックする検品や部品の検査、通販サイトなどで注文が入った際に商品を倉庫からピックアップするピッキングも軽作業に含まれます。
軽作業での志望動機のポイントは?
誰でも挑戦しやすいことで人気の軽作業ですが、面接を受ける場合の志望動機はどのように書くとより合格率がアップするのか悩んでいる方も多いはず。そこで、まずは志望動機を書く際に押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
自分の長所をはっきり示す
自分の長所を志望動機に盛り込むことは、軽作業に限らずどの職業にも当てはまる重要ポイントです。特に、軽作業の志望動機として有効的なのは、「集中力がある」「丁寧な作業ができる」「手先が器用」といった事柄。
軽作業は同じ作業を繰り返し行うことも多いため、集中力があるという性格面での長所は有利になります。また、検品や製品の組み立てといった軽作業では、手先の器用さや丁寧な仕事が要求されることがほとんど。そのため、軽作業の種類にマッチした長所をうまく志望動機に入れ込むことで、企業側からより好印象を得ることができるでしょう。
志望動機を履歴書に記入する際はついつい謙遜してしまいがちですが、せっかくのアピールポイントは企業側に伝えないと損。遠慮せずにしっかりと自分の長所をアピールしましょう。
仕事に活かせる過去の経験を伝える
希望する軽作業にマッチした長所をアピールする以外に、自分の過去の経験を紹介するのもひとつの方法です。例えば、「軽作業の経験がある」「DIYが得意」「長時間かけてひとつのものを完成させた」などの過去の経験は、軽作業に活かせるスキルとみなされ、採用に有利に働くことがあります。
また、過去の経験はあなたが自社で働く人間としてふさわしいかどうか、企業側の採用担当者にとってもわかりやすい判断基準となることが多いよう。長所をアピールする際と同様に、志望する軽作業にマッチする過去の経験をアピールすると、より効果的です。この過去の経験を伝える方法は、未経験の方でも効率的に自己アピールをすることができます。
ポジティブな理由を加える
志望動機を履歴書に記載する際には、求人募集に応募した理由を書くのが一般的です。その際、「ほかに良い仕事がなかったから」「時給が良いからとりあえず応募した」などといったネガティブであいまいな志望動機は、企業側にあまり良い印象を与えません。
ネガティブであいまいな志望動機は、企業側から「すぐに辞めそう」「仕事を適当にやりそう」といったマイナスなイメージを抱かれる可能性があり危険です。
企業側に、より好印象を抱いてもらうには、「自分が得意とする分野だから」「同じような仕事をした経験があり、やりがいを感じる」といったようなポジティブな志望動機を考えておくのがおすすめ。ポジティブな姿勢をアピールすることで、「長く続けてくれそう」「この人なら信頼できる」などといった好印象がアピールできるため、有利でしょう。
軽作業の志望動機例文をアルバイト・パート、正社員ごとに紹介!
先ほどご紹介した、志望動機を考える際の基本的なポイントを押さえつつ、ここでは具体的な例文をご紹介していきます。アルバイト・パートと正社員の2パターンご紹介するので、履歴書を作成する際の知恵袋のひとつとして覚えておいてください。
アルバイト・パートの志望動機例文
「普段から細かい作業が好きなため、貴社の仕事内容に魅力を感じ、応募いたしました。細かい作業をコツコツと集中して行うことに関しては自信がありますので、貴社の仕事内容に活かせると思います」
「登山部に所属していた経験があり、体力には自信があります。そのため、倉庫内での軽作業は自分に合っていると思い応募させていただきました。早く仕事が覚えられるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします」
「私は体力と集中力に自信があります。そのため、倉庫内でのピッキング作業に向いていると思い応募いたしました。また、自由にシフトが入れられる点や、学校から近く通いやすい点も魅力的に感じています。土日も勤務できますので、どうぞよろしくお願いいたします」
このように、自分の長所や過去の経験を交えて紹介すると評価がアップしやすくなります。また、アルバイトの志望動機では、「一生懸命頑張ります」「早く仕事が覚えられるよう努力します」といったひたむきな姿勢をアピールするのもおすすめです。
ほかにも、学生や主婦で休日に時間がある方などは、人手が足りなくなりがちな土日の出勤が可能という内容もアピールポイントになります。
一方、学生アルバイトや主婦パートの志望動機としてあまりふさわしくない例文は、以下のようなものです。
「簡単な作業だったら自分にもできると思いましたので、応募しました」
「軽作業の経験はありませんが、頑張りますのでよろしくお願いいたします」
軽作業の仕事を軽んじた表現や、あえて未経験であることをアピールする必要はありません。これはアルバイトだけでなく正社員の志望動機でも言えることなので、例文を参考に覚えておきましょう。
正社員の志望動機例文
「私はサッカーを10年間続けており、集中力と体力に自信があります。また、引っ越しサービスのスタッフとして働いていたこともあります。そのため、貴社の仕事内容である荷物の運搬や梱包といった業務に適している人材だと思い、応募させていただきました」
「過去に検品や組み立てといった軽作業の経験があり、貴社の仕事内容に臨機応変に対応し、活かせると思い応募いたしました。また、過去の経験をもとに、貴社全体のスキルアップにつながったらと考えております」
「貴社の方針や資格支援制度に感銘を受け、応募させていただきました」
正社員希望の場合、「サッカーを10年続けて…」といったような、ひとつのことを長く続けた経験があれば、志望動機の欄に入れておくと良いでしょう。企業でも長く活躍してくれるという印象を与えやすいので、正社員を希望している場合におすすめの文言です。
また、自分のスキルアップや会社に対して貢献できるという姿勢をアピールできる文言を入れ込むのも良いでしょう。ほかにも、企業の方針や制度といった、より深い部分に対して興味を持った、または共感したということを伝える表現をふくめておくこともおすすめ。正社員だけでなく派遣社員での応募でも同様なことに気を付けると良いでしょう。
良い例と一緒に、以下では志望動機としてあまり良くない例もご紹介しておきます。
「ひとつの仕事をあまり長く続けたことはありませんが、貴社の仕事内容でしたら頑張れそうなので応募させていただきました」
「私にはあまりお役に立てるスキルがありませんが、一生懸命頑張りますのでよろしくお願いいたします」
上記の例文は、どちらもネガティブな印象です。自己評価を下げすぎないように意識しましょう。とにかく前向きに、会社に貢献できるポイントをアピールすると、採用に一歩近づけるはずです。
好印象な志望動機を考えて軽作業業務の合格を目指そう
自分自身の長所や過去の経験がどんな軽作業に向いているのかを把握し、仕事にマッチした志望動機を考えて面接合格を狙いましょう。自分自身の長所は遠慮なくアピールすることが大切です。また、できるだけポジティブな印象が感じられる文言を入れ込むことも、企業側に好印象を抱いてもらうためのコツ。アルバイト・パート、もしくは正社員といったように雇用形態にあった志望動機を考えて、企業にとって好印象な志望動機を考えてみてください。