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働く前に知っておきたい仕事内容や向いている人など詳しく解説

ライン工とは?仕事内容や年収、メリット・デメリットを解説!

ライン工とは?仕事内容や年収、メリット・デメリットを解説!

こんにちは。工場・製造業求人サイト「イカイジョブ 」の編集部です。

工場のライン作業の仕事はきつい、立ちっぱなしの作業が地獄など、ネガティブなイメージをお持ちではないでしょうか?この記事では、ライン工とは何か、どんな仕事をするのか、気になる年収や、メリット、デメリットなどを解説しました。いろんな仕事に挑戦してきたけど、やっぱり人と接するのが苦手…という方には向いている仕事である可能性があります。工場のラインで働いてみようと考えている方は、転職時の参考にぜひ一読してみてください。

ライン工とは?

ライン工とは、工場のベルトコンベアで流れてくる製品を組み立てたり、完成させたりと、ラインで作業をする人のこと指します。ラインごとの流れ作業の中で、各ポジションの仕事を担うことが特徴です。ラインの工程に関わるスタッフ全員がライン工と呼ばれ、正社員、非正社員は問いません。
工場のラインでの仕事は、ほかの業種では役に立たない、スキルが身に付かないと言われることもありますが、担当する工程に特化して仕事をこなす点で見れば、職人と変わりません。ライン工の仕事も技術のひとつであるため、流れ作業の中で一工程を担う役割だと理解しておきましょう。

ライン工の仕事内容は?

仕事内容は業種により異なりますが、主には部品の加工や組み立て、点検や検査などの不良品のチェック、製品の袋詰めなどが挙げられます。製品を完成させるために必要なひとつの工程を1人、もしくは複数人で担当し、同じ作業を繰り返し行うことがラインの仕事の特徴です。
ベルトコンベアからは、常に部品や製品が流れてくるため、流れを止めてしまわないよう常に手を動かして働く必要があります。扱う製品はさまざまで、自動車や精密機器、食品類、大型のもので航空機や船など、多くの工場のラインがあるので、活躍できる場も多種多様です。

ライン工の年収は?

工場のラインで働く場合、非正規雇用の求人が多いイメージがありますが、正社員登用している会社もあります。年収は地域により差がありますが、330~350万円台が平均のようです。キャリアを積んでリーダー職などになれば年収400~500万円台の求人もあるため、キャリアアップも目指すことができます。
非正規雇用で派遣社員の場合の平均時給は、1,000~1,200円前後。アルバイトでは860~1,000円前後が全国の平均値となっています。どちらも地域で差がありますが、派遣社員は工業地帯のある関西や東海、関東で高時給となる傾向にあるようです。
出典:求人ボックス 給料ナビ

ライン工で働くメリットは?

では、ライン工で働くメリットにはどのようなことが挙げられるのでしょうか。

単純作業なので仕事を覚えやすい

工場のライン作業は1日中同じ作業を繰り返し行うので、仕事を覚えやすいというメリットがあります。製品が完成するまでに多くの工程がありますが、任される仕事はひとつの工程のみです。慣れるまでは大変かもしれませんが、慣れてしまえば、逆に楽に感じられることも。単純作業の繰り返しとなるため、複数のことを同時にするのが苦手という人にも働きやすい職業といえるでしょう。

未経験でも働ける職場が多い

製造業に関わったことがない人も、先輩から直接現場で仕事を教わることができるので、未経験でも働ける職場が多いことが特徴です。すべての工程を把握することは難しいですが、ラインの担当する作業を覚えてしまえば役割を果たせます。未経験者でも飛び込みやすい環境といえるでしょう。

コミュニケーションが苦手な人でも働きやすい

基本的には1人または少人数で任される仕事が多いため、ほかの従業員とコミュニケ―ションを取る機会が少ないことが特徴です。仲間と言葉を交わしながら協力して働くという場面もほぼありません。休憩時間以外は1人で黙々と作業をする時間が続くため、コミュニケーションが苦手という人も働きやすい職業となっています。

ライン工で働くデメリットは?

メリットの次は、デメリットをご紹介します。ライン工として働く上で知っておきたいことばかりなので、チェックしておきましょう。

単純作業に飽きてしまう

ひとつの作業をひたすら繰り返すため、覚えやすい反面、単純作業に飽きてしまうというデメリットがあります。ネガティブな気持ちで作業をすれば、つまらない時間が続くだけの仕事になってしまいます。自分自身のモチベーションを維持しづらいところがライン工のきつさと言えるかもしれません。

体力が必要な仕事もある

工場のライン作業の種類によっては、立ちっぱなしの作業もあれば、数キロの重さがあるものを繰り返し持ち上げる作業もあります。ライン工の仕事は、ベルトコンベアから流れてくる小さなものを扱うイメージがありますが、思いのほか重労働な仕事もあることを念頭に置いておきましょう。また、工場内の空調は万全とは言えません。クーラーや暖房設備が整っていない工場では、夏は暑く、冬は寒いです。環境的に体力が必要なケースがあることも知っておくとよいでしょう。

ラインのスピードに慣れるまでは大変

ライン工として働くうえで最初に直面しやすいデメリットとして、ラインのスピードについていけないという点が挙げられます。
ライン工の仕事は、ラインの速度と同じ速さでやるべき工程をこなさないと追いつきません。自分の工程が間に合わないと、次の工程にも遅れが出るため、結果ほかの作業をしているスタッフにも迷惑がかかってしまいます。とくに新人で慣れていない間は、遅れが出るたびにパニックを起こしてしまい、焦れば焦るほど失敗を繰り返してしまいがちです。
ライン工として一人前になるためには、まずラインのスピードに慣れることが必須条件と言えるでしょう。新人で作業に慣れるまでは、ほかの作業への影響が少ないポジションに回してくれるなどの配慮をしてくれる職場もあるようです。どうすれば要領よくできるのか、ひとつひとつの動作を確認しながら行えば、早くて3日~1週間で慣れる場合が多いようです。

ライン工に向いている人は?

最後にライン工に向いている人はどんなタイプの人かご紹介していきましょう。

単純な作業が好きな人

ライン工は、ひとつの作業を覚えれば仕事をこなせるので、単純作業が好きな人に向いていると言えます。例えば、コンビニアルバイトのように1人で複数の仕事の優先順位を考えながら働く場面は、ライン工にはありません。単純な作業を覚えてしまえば、あとはラインのスピードに合わせてこなすだけなので、仕事が覚えやすいことも魅力のひとつです。
ライン工の仕事は、ひとつの工程を極めることで成果を発揮できます。単純な作業をひたすら繰り返すことが好きな人、ひとつのことに集中するのが好きな人には天職と言えるでしょう。

コミュニケーションが少ない職場で働きたい人

ライン工は流れてくるものを相手に仕事をするため、仕事中は人と話す機会がほぼありません。接客業や営業職など、人とのコミュニケーションが必要な仕事が苦手という人に向いている仕事と言えるでしょう。
もちろん、休憩時間やミーティングなどでは、ほかスタッフと一緒になる場面もあるので、必要最低限のコミュニケーションは取らなくてはなりません。しかし、仕事をしている時間は、黙々と任された作業をこなすだけ。声を掛け合いながら、仲間と協力して働く場面もないため、人付き合いが苦手という方はライン工を目指してみてはいかがでしょうか。

あなたもライン工として働いてみませんか?

ライン工として働くメリット、デメリットを解説しました。単純作業で面白みがない、立ちっぱなしできついなどネガティブなイメージもあるライン工のお仕事ですが、思いのほか時給も高く、向いている人には天職とも言える仕事です。続ければ熟練度が増すため、会社側からも戦力になる人材として評価も受けやすいでしょう。人と話すのが苦手、単純作業が好き、という方はぜひライン工として働いてみてはいかがでしょうか。