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機械オペレーターの年収は?職種や向いている人も解説!

機械オペレーターの年収は?職種や向いている人も解説!

こんにちは。工場・製造業求人サイト「イカイジョブ」の編集部です。

「機械オペレーター」という職種をご存じですか?実は身近な存在なのですが、その名前をあまり耳にしたことがない、という方もいるかもしれません。そこで今回は、機械オペレーターがどういった仕事で、年収がどの程度なのかを詳しく解説していきます。機械オペレーターの具体的な種類や向いている人など、知っておくと今後の就職活動や転職活動に役立つ情報も一緒にご紹介します。

機械オペレーターとは?

機械オペレーターの「オペレーター」は「操作する人」という意味。つまり、機械オペレーターは、その文字通り機械を操作する職種です。
製品加工を行う工場にあるマシンを使い図面にそって部品を作ったり、建設現場にあるクレーンやフォークリフトを運転したりと、複数の業務工程や業種があります。

また、食品の加工、ラッピング、自動車部品を作るプレス加工なども機械オペレーターの一種。一見難しいイメージを持たれることもある機械オペレーターですが、学歴不問で未経験から募集している求人も多い傾向にあります。

機械オペレーターには機械を管理する仕事内容も含まれており、人の手が必要で完全に機械に移行される可能性は低いことから、今後も一定の需要や成長が見込める職業。そのため将来性があり、長期的に働きたい人にもぴったりな仕事と言えます。

求人募集もよくある業種で、大阪府や、愛知県や静岡県、神奈川県や福井県など、日本各地の工業が盛んなエリアで人気のある職種です。

機械オペレーターの職種は?

ひと口に機械オペレーターといっても、その職種は多くあります。そこで、機械オペレーターの代表的な職種をまとめてみました。それぞれの特徴をチェックして、自分に合いそうな仕事を探してみてください。

NC工作機械オペレーター

NC工作機械オペレーターは、コンピューターで数値制御された機械を操作して金属などを切断したり削ったり、旋盤などをして加工する職種です。このコンピューターによる数値制御を「NC」と呼びます。

NC工作機械は、用途や分野によって非常に多くの種類があり、効率的に製品などを生産できることから、多数の企業やメーカーが導入しています。また、作業員の技術力に依存することなく高品質な製品や部品を作れるのも特徴のひとつです。

このNC工作機械を使ってどんな製品を作るかプログラミングしたり、作ったプログラムが正しいかどうかチェックや調整したりするのが、NC工作機械オペレーターの主な業務内容です。

建設機械オペレーター

建設機械オペレーターは、建設現場で活躍する工事用機械や車両の運転などを行う職種です。1t未満から100tを超えるものまで、幅広い建設機械があります。ブルドーザーやホイルローダー、クレーンや杭打機などが代表的な建設機械です。

こういった建設機械を運転、操作するだけでなく、安全性や機能性に問題がないかを確認する点検作業も業務に含まれています。

橋形クレーン

化学製品製造オペレーター

化学製品製造オペレーターは、プラントオペレーターと呼ばれることもあり、主に化学工場にある機械を運転制御する職種です。洗剤や化学繊維、化学肥料や塗料などの化学製品を製造します。

こういった製品を製造するために機械操作や制御を行う「計器室担当」と、大型の装置の検査やパトロール、点検などのメンテナンス作業を中心に行う「屋外担当」の2種類に分けられるケースがほとんどです。

未経験でも機械オペレーターになれるの?

さまざまな専用機器を取り扱う機械オペレーターですが、実はその多くは未経験から始めることが可能です。求人情報の中には「未経験募集」「未経験者OK」と誰でも挑戦しやすい条件の求人も多く、男性だけでなく女性が活躍している現場もあります。

室内で働くシーンも多く、体力に自信がなくても安心して勤務しやすいでしょう。年齢不問の求人もあり、30代や40代、50代など、幅広い年齢層の方が活躍している職業です。

無資格でも比較的就職しやすい職業ですが、機械オペレーターの種類によっては、専門的な資格が必要、あるいは資格を持っていたほうが有利な場合もあります。例えば、建設機械オペレーターでは、建設機械車両を運転操作するために必要な運転免許の取得や、運転技能講習の修了などが条件となります。

ほかにも、必須ではありませんが、NC工作機械オペレーターでは特級機械加工技能士が、化学製品製造オペレーターでは危険物取扱者や特級ボイラー技士などの国家資格があると就職の際に役立ちます。自分が興味のある機械オペレーターではどんな資格が役立つのか、事前に調べて受験しておくと良いでしょう。

 

機械オペレーターの年収は?

機械オペレーターの業種によって差はありますが、正社員の場合の年収はおよそ300〜450万円程度が支給されていると言われています。年収400万円の場合、月給は33万円程度。
資格保有者や実務経験があるなど、機械オペレーターの仕事に役立つスキルを持っている場合や、スキルアップして管理職に就いた場合は、年収600万円近く稼げるケースもあるようです。

また、アルバイトやパートの場合は時給1,400円、派遣社員に登録して勤務している場合は時給1,300円前後が相場と言われています。このように、雇用形態によっても給与に違いがあることを覚えておきましょう。

 

機械オペレーターが向いている人は?

未経験でも比較的トライしやすい機械オペレーターですが、もちろん向き不向きがあります。ここでは、機械オペレーターに向いている人にはどんな特徴があるのかをご紹介しましょう。

単純作業が好きな人

機械オペレーターは、毎日同じ仕事内容や点検作業を繰り返し行うため、単純作業が好きな人に向いています。同じ製品を同じクオリティで作り続けたり、事故や故障などのトラブルが発生しないよう、機械の点検を行ったりなど、地道な作業が多い傾向です。

そのため、物事にコツコツと取り組める人は、機械オペレーターの業務になじみやすいかもしれません。

ものづくりが好きな人

機械オペレーターは、主に機械を操作し製品や部品を製造する業務がメインです。そのため、もともとものづくりが好きな人は、やりがいや楽しさを感じやすく向いているでしょう。

また、機械オペレーターは、機械を使って同じものを作り続ける業務が多いため、ひとつのことを極めぬきたい人やこだわりが強い人、機械が好きな人などにも向いています。

集中力がある人

機械オペレーターは、同じ作業を繰り返し行うケースが多いため、高い集中力も必要です。そのため、日頃から集中力に自信がある人にも向いている業種。

集中力が途切れると、トラブルや事故などを発生させてしまう危険性があります。安全性を確保し、より高品質な製品を作るためにも重要なポイントです。

機械オペレーターが向いていない人は?

続いて、機械オペレーターに向いていないのはどのような人なのかも併せてチェックしておきましょう。性格や思考などは急に変えることができないため、採用試験を受ける前に機械オペレーターに向いているかどうか判断する際の材料にしてみてください。

同じ作業の繰り返しが苦手な人

機械オペレーターは、同じ作業を繰り返すことが多いため、同じ作業を淡々とこなすことが苦手な人にはあまり向いていません。

趣味を見つけても飽きやすい、単純作業が苦手といった人は、同じ作業を繰り返し行うことが苦手なケースが多いため、改めて自分の性格などを振り返ってみましょう。

気が散りやすい人

業務中に気が散ってしまい、ミスやトラブルを発生させると、製品がうまく作れなかったり、ときには事故につながったりする可能性もあります。

また、気が散ったせいで少しでもミスをすると、工場全体の生産がストップする場合もあり、職場全体に迷惑がかかるケースもあります。そのため、気が散りやすい人にはあまり向いていない職業と言えるでしょう。

機械オペレーターに興味がある人は、志望動機や履歴書の書き方も下記の記事でチェックしてみてください。わかりやすい例文もあるため、就職活動や転職の際に役立つはずです。機械オペレーター未経験の方も必見!

「自分にぴったりな機械オペレーター」を見つけよう

機械オペレーターは、未経験でもトライしやすく性別年齢問わず募集されている業種です。また、年収も比較的安定しており、会社によってはボーナス制度などの手当てや交通費の支給もある魅力的な職業とも言えます。

そんな機械オペレーターには様々な職種があるため、その種類を把握し、興味のある仕事を見つけましょう。そして目指したい機械オペレーターを見つけたら、必要な資格や役立つ知識などを身に着けて、スムーズに就職できるよう準備してみてください。