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工場勤務の4勤2休はどんな働き方?向き不向きや仕事の選び方を解説

工場勤務の4勤2休はどんな働き方?向き不向きや仕事の選び方を解説

こんにちは!工場・製造業求人サイト「イカイジョブ」の編集部です。

「4勤2休」は、6日間を1サイクルとして4日働いて2日休むという勤務シフトのことを指し、工場勤務のように24時間稼働している職場でよく見られる働き方です。年間休日が多くなりやすい一方で、交替勤務と組み合わされていることが多くきついと感じる人もいるようです。

この記事では、4勤2休の特徴やメリット・デメリット、どんな人に向いているかなど詳しく解説していきます。

「4勤2休」とは?

4勤2休は、その名の通り4日働いて2日休むという働き方で、一般的な週休2日制と比べて1日早く休みを取ることができます。
6日間を1サイクルとするため勤務日と休日が固定されておらず、少しずつずれていく特徴があります。

24時間体制で生産を行う自動車部品工場や電子機器工場、製紙工場などで多く採用され、工場勤務をされている方には馴染みのある働き方のひとつでしょう。
また、医療や介護業界でも24時間体制でのサービス提供が必要なため、4勤2休制が採用されることがあります。

4勤2休は、夜勤を含む交替勤務と組み合わされることが多く、どうしても身体への負担が大きくなってしまいます。
そのため、休みを1日早めることで企業側は従業員の身体に負担がかかり過ぎないように配慮し、24時間体制の生産を維持しています。

勤務時間は業種・企業によりますが、同じ時間帯で働く固定制や朝・昼・夜の勤務時間帯を週ごとに変えるパターンなどさまざまです。

▼日勤・夜勤の2交替シフト、4勤2休の場合

交替勤務については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。

4勤2休の年間休日は?長期休暇はある?

4勤2休は、6日間を1サイクルとする働き方のため年間休日数が一般的な週休2日制と比べて多い傾向にあります。
1サイクルが6日、そのうちお休みが2日間ありますので1/3がお休み=つまり365日の1/3にあたる121日が年間休日数になります。

厚労省が行った令和5年就労条件総合調査の概況(※)では、1000人以上規模の企業平均年間休日数が116.3日となっていて、大企業と比較しても4勤2休制の年間休日数が多いことがわかります。

加えて長期連休があればさらに休日数は増えます。仮に、ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始で各4日間の連休があった場合は年間休日数は133日になります。
(※)令和5年就労条件総合調査の概況

4勤2休のシフト表例を紹介

4勤2休の勤務時間には、日勤専属などの時間固定制や2交替・3交替のような交替勤務といった複数のパターンがあります。

勤務時間に関わらず4日働いたら2日休むという4勤2休は、ひと月内でほぼ全ての曜日にお休みがあることも特徴的で平日休みと週末休みのいずれも楽しむことができます。

ここからは具体的な勤務シフト表を参考に詳細について説明していきます。

2交替制の場合

4勤2休の2交替制は、2日間の休みを挟んで日勤と夜勤が入れ替わります。
4日日勤⇒2日休み⇒4日夜勤⇒2日休みのサイクルとなっていて、休みの2日間で生活リズムを切り替えます。工場によっては、24時間を2つのシフトに分けて12時間勤務をする場合もありますが、その場合は労働時間を調整するため休日数が多くなります。

24時間稼働の工場では、1パターンの8時間勤務の2交替シフトだけでは稼働できない時間が発生するため、複数の2交替シフトを組み合わせたり、日勤・夜勤など専属シフトと組み合わせたりすることで効率的な生産を行う工夫がされています。

具体的に4勤2休の2交替のシフト表例を見てみましょう。

この職場では日勤専属勤務とA・B・Cの2交替シフトに加え、5勤2休の日勤専属勤務を組み合わせることで、効率よく生産を行っています。

ここでは[朝番][夜番]という表現をしていますが、勤務時間の設定も企業や工場によりさまざまです。

イカイジョブに掲載中の4勤2休・2交替の求人から、具体的な勤務時間や年間休日数、月収見込みなどを一覧にしてみました。

勤務時間実働年間休日数月収見込み
神奈川県相模原市

化粧品の機械オペレーター
[2交替]
9:00〜19:45
21:00〜7:45
9時間15分
(1年単位の
変形労働時間制)
125日月収34.5万円
(月20日出勤・残業手当25h 深夜手当57.5h)
静岡県三島市

自動車部品の検査作業
[2交替]
7:20〜16:30
22:35〜7:30
8時間132日月収26.5万円
(月20日出勤 ・ 残業手当40h 深夜手当55.83h)

相模原市の求人では、実働時間が長めではあるものの年間休日が125日と多めに設定されており、月収例も34.5万円と高収入が期待できます。

また三島市の求人では、実働8時間以下で年間休日が多めの132日となっていて、ゆとりのある働き方がしやすいと言えます。
\変形労働時間制ってなに?と言う方はこちらの記事をどうぞ!/

3交替制の場合

4勤2休の3交替シフトは、24時間を早番(朝勤)・中番(準夜勤)・遅番(夜勤)という3つのシフトを交替で回す働き方です。

工場によってシフトの組み方は異なりますが、4日日勤⇒2日休み⇒4日中番⇒2日休み⇒4日遅番⇒2日休みというようなサイクルになっています。24時間を3つに分けるため1日の労働時間を8時間以下に抑えられ、残業が少ないまたは残業なしで働ける特徴があります。

注意点としては、生産状況や引継ぎによって残業が発生したり、自分の前後のシフトで突発的に欠勤が発生した時に残業でカバーしたりする場合があるため、残業を避けたい場合は応募時や面接時に確認する必要があります。

ここからは具体的なシフト表を見てみましょう。

このシフト表では、従業員のシフトを3つのグループに分けた3直3交替という勤務形態が採用され、朝勤・昼勤・夜勤のそれぞれのシフトに2グループが配置されています。このように複数のシフトを組み合わせることで工場の稼働を止めることなく円滑に生産を行うことができます。

4勤2休の月収例・手取り金額

工場での4勤2休の仕事はどのくらい稼げるのでしょうか?イカイジョブに掲載中の求人から具体的に見てみましょう。

シフト時給月収例
4勤2休・2交替1250円268,750円
4勤2休・3交替1300円254,785円

月収例から所得税や社会保険料が控除され、手取り金額は7〜8割となります。
手取り金額を8割と仮定すると、4勤2休/2交替勤務の手取り額は215,000円、4勤2休/3交替勤務の手取り額は203,828円となり、後者の方が少なくなっています。

時給によって月収は大きく変動するため一概には言えませんが、3交替勤務の方が手取り金額が少なくなる傾向があります。

要因としては、3交替勤務の場合は定時(法定労働時間)で24時間の生産体制が組めるため、残業が少なめまたは残業なしになる点が挙げられます。また、24時間を3つのシフトに分けるため、2交替と比べて1か月当たりの深夜労働時間が減り、深夜手当が少なくなる点があります。

一方、2交替勤務では定時(法定労働時間)でカバーできない時間帯ができるため残業が多めの設定となります。また、稼働日数の半分が遅番(夜勤)となるため、深夜労働時間が多くなる傾向があります。

4勤2休のメリットは?

ここからはきついと言われる工場の4勤2休のメリットについて解説していきます。

給料が高くなる傾向にある

4勤2休の2交替・3交替では、多くの場合22時〜翌5時の深夜時間帯の勤務が含まれることから給料が高くなる傾向にあります。

例えば、時給1300円の仕事では22時〜翌5時の深夜労働時間は時給×25%UPで時給1625円、さらに深夜時間帯に残業を行う場合には時給×50%UPで時給1950円の高時給となります。

3交替勤務の場合は残業が少ない傾向ですが深夜時間帯の25%UPは見込めるため、日勤勤務に比べて給料は高めとなります。

平日休みが取れる

4勤2休では、カレンダーの曜日に関係なく4日勤務したら2日休みの勤務を繰り返します。そのため、前掲のシフト表を見るとひと月内にほぼ全ての曜日にお休みがあることがわかります。

平日休みでは、いつも混んでいるレジャースポットや買い物、銀行や役所の手続きなどがスムーズにできますし、週末に休みが該当する場合には、友達や家族と一緒に余暇を楽しむことも可能です。

仕事のモチベーションが維持しやすい

一般的な週休2日制と比べて休みまでの期間が短いため、週の半ばで感じがちな疲労の蓄積やモチベーションの低下を抑えることができます。週の折り返しが1日早いため、休日の楽しみを励みに仕事を頑張れる方も多いのではないでしょうか。

休日・年間休日が多い

前述したとおり、4勤2休は6日を1サイクルとして、そのうちの2日つまり1/3がお休みとなります。1か月に換算すると約10日となり、一般的な週休2日と比べて2日多いことになります。そのため、年間休日も121日と1000人以上規模の企業平均年間休日数の116.3日と比べても4日多く、長期休暇がある職場であれば年間休日130日以上も可能です。

ただし、時給制や日給制など時間や日単位で働いている場合は、休日が増えるほど給料が減ってしまうため注意が必要です。

4勤2休のデメリットは?

ここからは4勤2休のデメリットについて解説していきます。働き始めてから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、デメリットについても理解しておきましょう。

生活が不規則になり身体への負担が大きい

4勤2休が採用されている職場の多くは交替勤務と組わせているため、2日のお休みを挟んで勤務時間がシフトします。深夜時間帯の勤務を含むため生活リズムを崩しやすく、就業まもなくは身体への負担がかかりやすくなります。

特に夜勤での仕事が初めての人は、夜勤明けの明るい時間に就寝することに苦労することも少なくありません。夜勤の休憩時間に仮眠を取ったり、部屋のカーテンを遮光カーテンに変えるなどして十分な睡眠を取ることを心がけましょう。

事前にシフト表をきちんと確認し、生活リズムを把握しておくことで心と身体に余裕を持たせることができます。

家族や友人と予定を合わせづらい

曜日に関係なく4日ごとにお休みがある4勤2休は、土日休みの友人や家族との予定は合わせづらい傾向にあります。
とは言え、月10日のお休みがあることやお休みがほぼ全ての曜日に該当するなど、シフトを事前に把握しておくことで予定を合わせるチャンスはたくさんあります。

また、4勤2休の2交替・3交替は日勤シフトもあります。スケジュール管理のコツさえ掴めれば、友人や家族との予定も入れつつ趣味の時間を確保するなど日勤のみの5勤2休よりプライベートを満喫できるかもしれません。

休日が固定されない

前述のシフト表例を見てもわかるとおり、4勤2休のお休みは曜日固定はなく4日勤務したら2日お休み=6日間を基本とした勤務サイクルになります。
休日の曜日が固定されないため、休日に定期的な予定やルーティンを入れることは難しくなります。そのため、4勤2休で働くのであれば予定の融通が利かせられるかあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

勤務時間が長い場合がある

4勤2休・2交替勤務の職場では通常より勤務時間が長くなる場合があります。繁忙期で残業が多くなったり、変形労働時間制を採用している職場では、1日の労働時間が10時間を超えることもあるため、自分の生活スタイルや体力に合った仕事かどうかよく確認する必要があるでしょう。

4勤2休と5勤2休はどちらがいい?

ここまで4勤2休について働き方やメリット・デメリットについて解説してきました。4日勤務したら2日休みの4勤2休と一般的なカレンダーを基本とする5勤2休、自分はどちらが向いているのか悩む人も多いのではないでしょうか。
ここからは4勤2休に向いている人、向いていない人について解説していきます。

4勤2休制に向いている人

夜勤や交替勤務に抵抗がない

4勤2休制は交替勤務と組み合わされることが多いため、深夜帯に働くことや勤務時間が定期的に変わっていくことに馴染める人が向いていると言えます。就寝する時間が変わってしまうことで睡眠不足や体調不良になるかどうかが向き不向きを大きく分けます。いきなり始めるのに抵抗がある人は、深夜帯がない2交替勤務やアルバイトで働いてみるのも良いでしょう。

休日やプライベートより収入を重視したい

交替勤務や残業が含まれることが多い4勤2休では、残業手当や深夜勤務手当が多くなる傾向にあるため、休日やプライベートよりも収入を重視したい人に向いている働き方だと言えます。

時給制であれば基本時給、月給制であれば1時間あたりの基礎賃金に深夜勤務手当や残業手当がプラスされるので高時給で効率よく稼ぐことができます。また、職場によっては交替手当や夜勤手当を別途支給する場合もあるので、よくチェックしておくと良いでしょう。

休日の曜日にこだわりがない人なら、4勤2休はお休みも多めでしっかりと稼ぐことができるメリットいっぱいの仕事と言えます。

4勤2休に向いていない人

生活が不規則になると体調を崩しやすい人

働き始めたばかりの頃は、よほど慣れている人を除いて生活リズムを崩しがちですがほとんどの人は徐々に慣れて、自分なりの生活リズムを作っていきます。

ところが、生活リズムの変化に適応しにくい人の場合、なかなか慣れることができず睡眠不足になったり、食欲不振になったりして体調を崩してしまうことがあります。定期的に勤務時間が変わる4勤2休の仕事は、生活リズムの変化に弱い人には向いていないと言えるでしょう。

ルーティンや予定を優先したい

休日の曜日や時間の固定ができない4勤2休は、毎週決まった曜日や時間に行うルーティンや予定を大切にしたい人は、予定を合わせることが難しくなります。
そのため定期的な予定を優先した生活リズムを確保したい人は、勤務時間が変わらない日勤や夜勤専属で休日が固定される5勤2休の方が適していると言えます。

4勤2休の仕事を探すポイント

4勤2休の仕事について理解ができたところで、実際に4勤2休の仕事を探す際にはどんな点に気をつければ良いのでしょうか?
ここでは2つのポイントについて解説します。

給料や賞与、特典だけで選ばない

仕事探しに大切なことは「自分に合った仕事内容であるかどうか」です。

給与や待遇ももちろん大切な要素ですが、それだけで選んでしまうと就職した後になって「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりがちです。

仕事内容は自分に合っているか、自分にできる作業なのかをしっかりと見極めることが大切です。

また、短期的に転職を繰り返すことは飽きっぽい性格なのか、責任感がないのかなど転職の書類選考時に不利になることもあります。
職場見学を受け付けている会社や工場では、積極的に申し込むことで仕事内容をより詳しく知ることができます。

拘束時間・勤務時間をチェックする

4勤2休制の仕事では、2交替や3交替といった勤務形態や働く工場・職場によっても勤務時間や拘束時間が異なります。

1日10時間を超えるような長時間勤務では、かなりの体力や忍耐力が求められますので、体力に不安がある人は避けた方が良いでしょう。また、生産状況によっては勤務時間や勤務形態が変更になる場合がありますので就業条件通知書や就業条件明示書をよく確認するようにしましょう。

わかりづらい点があったら面談時に積極的に質問をして理解しておくことが大切です。

4勤2休がきついか楽かは生活スタイルによる

4勤2休の仕事は休日が多めで、さらに高収入が見込める魅力的な働き方のひとつです。。

ひとくちに4勤2休と言っても仕事内容や作業の難易度、労働条件など様々あるため、未経験歓迎の求人の中から自分の体力や性格に合いそうな仕事をいくつか選択して比較するようにしましょう。あとは、工場勤務に慣れて生活リズムさえ掴めればきついと感じることも少なくなるでしょう。

一方で、体力に自信がない人や生活スタイルを変えるのが難しい人は、無理せず自分に合う勤務シフトを選択するようにしましょう。

4勤2休の仕事がキツいかどうかは、個々人の生活スタイルや体力、ストレス耐性、労働条件によって大きく異なります。給与や入社祝い金など表面上の魅力だけで判断するのではなく、優先順位をしっかり決めて自分の条件に一番合ったお仕事を選ぶようにしましょう。

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