こんにちは。工場・製造業求人サイト「イカイジョブ 」の編集部です。
病院や工場などの24時間体制の職場や飲食店・小売店などで採用されているシフト制ですが、シフトの決まり方や有給休暇の有無など気になるところも多い働き方ですよね。
シフト制の中でもシフトが選べたり固定されていたりと働き方が異なるため、シフトの種類によって向いている人も変わってきます。この記事では、シフト制の働き方やメリット・デメリット、どんな人が向いているか、確認した方が良いことなど詳しく解説していきますので、お仕事探しの参考にしてみてください。
シフト制とは働く時間や曜日を交替で働く勤務形態のこと
シフト制とは従業員が曜日や時間を交替で働く勤務形態のことです。営業時間が長い飲食業や小売業、24時間稼働している病院や工場などで多く導入されています。
シフト制で働く人の雇用形態は、正社員や派遣社員、パートやアルバイトなど様々で、希望する出勤日数や勤務時間に合わせて働ける特徴があります。
ここからはシフト制の種類や働き方について詳細を解説していきます。
自由シフト制(希望シフト制)
自由シフト制(希望シフト制)は、勤務する曜日や時間がパターン化されておらず、希望の勤務日や時間を自由に申請できるシフト制のことです。
週ごとや月ごとに希望のシフトを提出し、勤務先が希望に合わせてシフトを調整して1~2週間程度で作成されて勤務日が確定します。
飲食業や小売業などアルバイトやパートが多い業種や作業の進捗状況に応じて柔軟な働き方が求められるIT系や開発系、デザイナーなどのクリエイティブな職種に多く採用されています。
固定シフト制
固定シフト制は、勤務する曜日や時間がパターン化されているシフト制のことで、毎週同じ曜日・時間での勤務になります。
シフトが固定されているので週ごとや月ごとに希望のシフトを提出する必要はなく、安定した働き方が可能です。
オフィスワークで月曜〜金曜日にフルタイムで働く場合もパターン化された曜日・時間での勤務ですが、こちらは固定制勤務と呼ばれ、同一の業務を曜日や時間で交替するかしないかの違いで区別されます。
シフトは半年~1年程度で希望を再提出して調整する場合もあるようなので、職場に確認するようにしましょう。
固定シフト制は、サービス業や小売業、製造業など幅広い業種で採用されていて、働ける時間が限られる子育てや介護をしている方に人気があります。
完全シフト制
完全シフト制は複数のシフトパターンがあらかじめ決まっていて、その中から希望のシフトを選択するシフト制のことです。
固定シフト制と似ているものの、日ごとや週ごとに働く時間帯が変わる点が大きな違いです。
病院や介護施設、工場など24時間稼働している職場で採用されている働き方で、早番と遅番の2交替制、早番・中番・遅番の3交替制があります。
深夜帯の勤務が発生することが多いため、深夜手当で効率よく稼ぎたい方に人気のある働き方です。
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シフト制のメリット
ここからは、固定勤務制にはないシフト制で働くメリットについてそれぞれ解説していきます。
自由シフト制のメリット
希望のシフトが自由に申請できる自由制シフトには以下のメリットがあります。
1)自分の都合に合わせて働ける
自分の都合に合わせて勤務時間・曜日が選択できるため、稼ぎたい月はシフトを増やしたり、忙しい時はシフトを減らしたりと、その時の状況に合わせて柔軟な働き方ができます。
2)モチベーションの向上
自分の都合に合わせて働けるため不満やストレスが少なく、仕事に対するモチベーションのアップにつながります。
3)Wワークができる
勤務日数や勤務時間を調整しやすいため、会社員や個人事業主の方が空いた時間を有効に使えます。また、そこでできた人脈や経験が本業に活かせることもあります。
固定シフト制のメリット
シフト制がパターン化されている固定シフト制には以下のメリットがあります。
1)予定が立てやすい
事前に自分の勤務スケジュールを知ることができるため、プライベートの予定が立てやすくなります。子育てや介護、Wワークとの両立も可能です。
2)安定した収入が得られる
希望の日時で働けて勤務時間の増減がほぼないため、収入の予測が立てやすくなります。
空き時間を有効に使って安定した収入の確保ができる働き方です。
完全シフト制のメリット
複数のシフトパターンから選択できる完全シフト制には以下のメリットがあります。
1)収入アップの可能性
完全シフト制は、深夜時間帯と呼ばれる22:00〜翌5:00の夜勤が含まれます。
深夜時間帯は通常賃金に25%の深夜手当が付与されるので収入アップにつながります。
2)夜勤手当や交替手当がもらえる場合がある
職場によっては深夜手当とは別に夜勤手当や交替手当を支給する場合があるため、そのような職場を選べばより効率よく稼ぐことができます。
▼夜勤手当についてや深夜手当との違いについてはこちらの記事をご覧ください
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3)時間帯によって様々な業務内容が経験できる
勤務する時間帯によって業務内容が変わる職場では様々な業務に携われ、モチベーションのアップに繋がります。
シフト制のデメリット
シフト制はメリットもありますが、当然デメリットもあります。それぞれのシフト制のデメリットも把握して自分に合った働き方を選択しましょう。
自由シフト制のデメリット
1)勤務シフトを自分で管理する必要がある
自由にシフトを申請することができる分、シフトを間違えないようにする自己管理が必要です。曜日や時間の勘違いは会社はもとより他のスタッフに迷惑をかけてしまいます。会社から渡されるシフト表の確認はもちろんのこと、スマホのスケジュールやシフトアプリなどを使って自己管理を徹底しましょう。
2)シフトが確定するまで予定が立てづらい
自由シフト制は希望のシフトを提出してから決まるまでに通常1~2週間程度かかります。その間は予定を入れられないため、予定が立てにくいことがあります。
3)収入が安定しない
自由にシフトが選べると言っても、希望が偏ってしまったり被ったりした場合は会社から調整が入ることがあります。月の出勤日数が固定されないため、収入も月によってバラつきがちで収入金額は安定しにくいと言えるでしょう。
4)シフトによって有給休暇が付与されない場合がある
法律では年間の所定労働日数が年間48日未満の場合には、年次有給休暇の付与は義務づけられていません。
例えば、週1日勤務シフトで年間週数が52週の場合は年間労働日数は52日となり有給休暇が付与されますが、夏季休業や年末年始休業などで年間所定労働日数が47日になる場合は有給休暇は付与されないということになります。
固定シフト制のデメリット
1)休みにくい
固定シフト制では、各シフトに必要な従業員数が割り当てられていることからシフトが設定されている日に休みを取りにくい傾向があります。
主婦(夫)を歓迎する募集では、子供の行事に柔軟に対応する企業もありますので面接時に確認しておくと安心です。
2)融通が利かない
休みにくいことに加え、時間の調整もしづらいのが固定シフト制のデメリットです。
少人数の企業で柔軟に対応してくれる場合を除き、自分が勤務できる時間帯が変わってしまった場合には、転職する必要があります。
完全シフト制のデメリット
1)体調管理が必要
日ごとや週ごとに勤務シフトが変化する完全シフト制は、慣れるまでは生活リズムが崩れやすいと言われています。特に完全シフト制勤務が初めての人の場合は、睡眠不足になりやすいため、質の良い睡眠の確保やストレスを溜めないように努める必要があります。ゆっくりお風呂に浸かる、趣味に没頭する、軽い運動をするなどしてリラックスできる時間が十分取れるように心がけましょう。
2)家族や友達と時間や予定を合わせにくい
シフトによっては夜間や週末も仕事となるため家族や友達と過ごす時間が少なくなります。コミュニケーション不足にならないよう意識的に共有時間を増やしたりSNSやオンラインを活用しましょう。
シフト制に向いている人
メリットもデメリットもあるシフト制の働き方は、どんな人に向いているのでしょうか?シフト制の種類ごとに解説していきます。
自由シフト制に向いている人
希望に合わせて働く時間や曜日を選択できる自由シフト制は、学校に通いながら放課後にアルバイトをしたい学生やフリーランスの自営業の人に向いています。またシフトに穴を空けることがないよう、しっかりと自己管理ができる能力も必要です。
希望が偏ってしまった場合にはシフトを調整されることもありますが、生活スタイルが似たスタッフが多いことからシフト調整がしやすい傾向にあります。
固定シフト制に向いている人
決まった曜日・時間で働く固定シフト制は、スケジュールが立てやすく安定した収入が見込めることがポイントです。
空き時間が限られる子育て世代の主婦(夫)のパートタイマーやフリーターのWワークに向いています。
既に週40時間の勤務をしている人は、Wワークが割増賃金の対象となるので応募先が対応可能かどうかを確認しましょう。
完全シフト制に向いている人
フルタイム勤務が基本となる完全シフト制は、基本的に正社員や派遣社員・契約社員の就業形態です。
夜勤や休日出勤もあり生活リズムが不規則なため、体調管理ができる自己管理能力の高い人に向いています。深夜割増賃金や休日出勤手当などが付与されるため毎月安定した高い給料を望む人にも向いています。
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シフト制の仕事で働く前に確認しておくこと
ここからは、実際にシフト制のお仕事探しを始める際に注意する点や確認することを解説します。
生活スタイルに合うか確認する
シフト制の勤務の場合、自分の生活スタイルに合っているか確認することは最も重要です。例えば、固定シフト制を希望する子育て世代では子供の送迎に無理のない勤務時間や余裕のある通勤時間の設定ができるか、完全シフト制ではシフトの交替がどの程度の期間で行われているかなどです。
多少の調整は必要でも大きなズレはストレスを招き、長期で働くことが難しくなってしまいます。
自分の生活スタイルに合わせてシミュレーションをしっかりと行いましょう。
就業条件を確認する
労働基準法では就業時間が6時間を超える場合には45分、8時間を超える場合には60分の休憩時間が定められています。また60分の休憩が45分の食事休憩と15分の小休憩に分かれているなど設定方法は業種や職種によりさまざまです。
休憩時間をはじめ有給休暇の取得方法や交替シフトのパターン、残業時間数などを確認しましょう。
また、繁忙閑散期のある企業では労働時間を月単位や年単位で調整する「変形労働時間制」を導入している場合があります。
※しっかり学ぼう!働くときの基礎知識|確かめよう労働条件:労働条件に関する総合情報サイト|厚生労働省
まとめ
シフト制には、働く人の生活スタイルに合わせた働き方が様々あることがわかりました。今お仕事を探している人、これから探そうとしている人にとって少しでも参考になれば幸いです。
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