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期間工は本当にきつい?メリットや向いている人についても解説!

期間工は本当にきつい?メリットや向いている人についても解説!

求職活動をしていると、自動車や製造など大手メーカーが無料の求人情報誌や求人サイトで「期間工」を募集している求人を目にしたことがあるかもしれませんね。
ほかの仕事と比べると給料が高いため、気になっているけれど、「どのような仕事内容なのか詳しく知らない」「きついイメージがある」などの理由から、応募を躊躇している人も多いでしょう。
ここでは、期間工について解説するとともに、期間工として働くメリットやどんな人に向いているのかについても紹介しています。工場などでの仕事をお探し中の人は、ぜひ参考にしてみてください。

期間工とは?

期間工とは、雇用期間が決まっている契約社員のことを指し、期間従業員と呼ばれることもあります。自動車や電子部品などメーカーの製造工場が、企業の業績がよい生産拡大時や繁忙期などに、求人募集をかけることが多い雇用形態です。決められた製造ラインでの作業がおもな仕事内容で、未経験や初心者でも働きやすいのが特徴です。

雇用期間が決まっているという点では派遣社員とも似ていますが、派遣社員が雇用の契約を結ぶのが派遣会社なのに対し、期間工は企業と直接契約を結びます。勤務する企業にもよりますが、勤務日数など一定の条件をクリアすれば社会保険に加入することも可能。夜勤や残業があることも多く、雇用先によっては寮が完備されており、寮に入って生活することも珍しくありません。

期間工はきついと言われる理由は?

期間工は高い給与水準や未経験でも働きやすいというメリットがありますが、一方で、Yahoo!知恵袋、2chなどではきつい仕事としてピックアップされることがたびたびあります。なぜ、そのようなイメージがあるのか、理由をいくつか考えてみましょう。

単純作業をひたすら繰り返すのできつい

期間工の仕事内容は、部品の組み立てや不備・不良の検査など、同じ作業をひたすら繰り返すことが多いです。一見、楽そうに見える作業でも、ずっと同じことを繰り返すのには、忍耐力も必要です。

単調な作業は、時間の流れを遅く感じさせ、徐々にストレスが溜まってしまうという人も…。また、慣れてくると作業スピードを上げることはできますが、スキルアップや新しいスキルの取得も難しく、自己成長を目指す人にとっては苦痛となってしまう可能性があります。

ライン作業で時間に追われるのがきつい

ライン作業とは、ベルトコンベアの上を流れてくる製品や部品を、決められた工程で製品を加工していく作業のこと。一度作業が始まると次から次へと部品が流れてきます。少し作業が遅れたりミスをしたりすると、ほかの工程に迷惑をかけてしまう可能性があり、テキパキとした動きが要求されるでしょう。

また、ライン作業では自分のタイミングでトイレに行きづらいこともあり、こういった身体的負担も、ライン作業がきついと言われる理由のひとつでしょう。

体力が必要できつい

期間工に任される仕事は、立ち仕事や力仕事が多く、体力が必要です。例えば、自動車の工場では、重い部品を持ち上げる作業や、きつい姿勢での作業を任されることも多々あります。

また、車体の組み立ての際のボルトをしめるという作業では、毎日同じ機器を握って行うため、手はもちろん足腰などへの負担も大きくなってしまいます。

夜勤・交替勤務がきつい

期間工は、夜勤や交替勤務が多く、労働時間の長さがきついと感じる人も多いようです。夜勤を経験したことがない人にとって、夜勤の時間に合わせて生活リズムを変えることはなかなか困難でしょう。

大手メーカーの場合、残業代や深夜手当などしっかり支給されるケースが多いようです。それをモチベーションにするのもいいかもしれませんね。

寮生活がきつい

寮での生活は、期間工の魅力のひとつですが、環境によっては苦痛を感じる場合もあります。寮生活では、トイレや風呂が共用のことも多いです。1人でゆっくり入浴したい人や工場以外で職場の人会いたくないという人には、ストレスの原因となってしまう可能性も。

寮の部屋が個室ではなく相部屋だった、壁が薄くて隣の声が聞こえるということもあります。寮生活が心配なときは、事前に調査してみることをおすすめします。

働く環境がきつい

工場での勤務は、冷暖房がなかったり、臭いや音が気になったり、働く環境になかなか馴染めずきついと感じる人もいます。最近では、暑さ・寒さ対策を各企業ともに工夫して行っているケースが多いようです。しかし、配属先によって対策を講じることがなかなか難しい場合もあります。

工場や仕事内容によりますが、中には冷却スプレーやファンを持ち運ぶなど、自分で工夫しながら対策している人も多いようです。

期間工のメリットは?

期間工は、きついと言われる反面、メリットもたくさんあります。ここでは、期間工として働くメリットを解説します。

短期間で稼げる

期間工は企業に直接雇用されるため、給与水準が高く、皆勤手当や祝い金、満了慰労金など手当も充実していることが多いです。

大手企業で働ける

期間工を募集しているのは、自動車メーカーや航空機メーカーなど大手企業が多い傾向にあります。期間限定とはいえ、大企業で働けるというのは、求職者にとっては夢がある話ではないでしょうか。

寮生活で生活費が減る

期間工として働くことが決まると、多くの場合、寮生活が始まります。寮では、家賃や光熱費はもちろん、食事の提供もあるため食費などといった生活費の心配がいりません。

夜勤や残業があると、お金を使う機会も少なくなり、節約分をきちんと貯めておけば、短期間で貯金を増やすことも可能です。

正社員に登用される可能性がある

期間工は、雇用期間が決められていますが、期間満了後に正社員として採用してもらえる可能性もあります。期間工として雇用中に、勤務姿勢や労働環境に適しているかなど判断し、積極的に正社員登用を行っている企業も。

条件は企業によってさまざまですが、一般的に、1年以上の勤務と上司や部署からの推薦などが受験の条件として設定されているようです。

期間工に向いている人は?

期間工には多くのメリットがある反面、デメリットもあるため、自分が向いているか不安に感じる人もいるでしょう。最後に、期間工に向いている人の特徴を挙げるので、自分は当てはまっているか確認してみてください。

短期間で稼ぎたい人

期間工は雇用期間が決まっているものの、給与水準は高く短期間で稼ぐことが可能な雇用形態です。やりたいことがあって短期間だけ働きたい、目標のためにお金を貯めたい、など目的や目標がある人にとって、おすすめの働き方です。

未経験でもしっかり働きたい人

期間工は、単調な作業の繰り返しがおもな仕事内容なので、未経験や初心者でも気軽に働けます。特別なスキルは持っていないけれど、工場で働きたいという人でも挑戦しやすいでしょう。

体力に自信がある人

期間工として働くには、体力があるかどうかは重要なポイントです。力仕事を任されていなくても立ち仕事が多く、作業時間中立ちっぱなしということも多々あります。体力に自信がないという人にはあまり向いていないかもしれませんね。

期間工は未経験での高収入が見込める働き方

期間工はきついところがある一方で、未経験者でもできる仕事も多く、高収入が見込めるなどメリットもたくさんあります。また、雇用期間が決まっているため、きついと感じる原因があっても、モチベーションをキープして働くことができる点も期間工の魅力のひとつ。

期間工に興味がある、向いている人の条件に当てはまるという場合は、ぜひ期間工としての働き方を検討してみてください。