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マシンオペレーターはきつい?仕事内容や向いている人を詳しく解説

マシンオペレーターはきつい?仕事内容や向いている人を詳しく解説

こんにちは!工場・製造業求人サイト「イカイジョブ」の編集部です。

マシンオペレーターと聞くと、専門的な知識やスキルが必要で難しそうというイメージを持たれるかもしれませんが、実は未経験から始められるお仕事もたくさんあります。『難しそうだから』とか『きつそうだから』と避けてきた方もいるかもしれませんね。この記事では、そんな不安を解消できるようにマシンオペレーターの作業について詳しく解説します。

マシンオペレーターとは?

マシンオペレーターは、機械オペレーターとも呼ばれ、工場や製造現場で機械や装置のオペレーションと監視を担当する職業のことを言います。
マシンは専門的な知識やスキルを必要とするものから、特別なスキルがなくても簡単に操作が可能なマシンまで、製品や工程によりさまざまです。マシンオペレーターはそれらを操作する作業者のこと。
ここからは工場のマシンオペレーターの仕事について詳しく解説していきます。

マシンオペレーターの仕事内容とは

工場でのマシンオペレーターのお仕事は、機械の操作や監視、準備、品質管理、トラブルシューティングなどを担当します。機械の設定や製造プロセスの準備から始まり、品質チェックやトラブル解決など、生産に必要なタスクをサポートします。
周囲のチームと協力しながら、正確さと柔軟性を持って業務に取り組みます。
また、生産データの記録や報告も重要な役割です。一部を除けば資格がなくてもできる仕事ですが、責任感を持って取り組み、安全で品質の高い製品を作り上げることが求められます。
ここからはマシンオペレーターの具体的な作業について解説していきます。

機械の立ち上げや設定

機械の立ち上げでは、まず機械が正常に作動するように準備をします。電源や動力源を接続し、必要なセットアップを行います。機械が安全な状態で起動できるように、必要な保護装置や安全対策も確認します。
次に、機械の設定を行います。これには、製造プロセスに適したパラメーターの調整やプログラムの入力が含まれます。生産ラインによっては、製品のサイズや仕様に合わせたカスタマイズも必要です。
設定作業では、機械の各部品やツールの配置も重要です。製品の生産に必要な素材や工具が正しく配置されていることを確認します。また、必要な機械部品の交換やメンテナンスも行う場合があります。この作業は設備や機械によって異なり、電源を入れてスタンバイ状態にするだけの場合もあるので難しく考えなくても良いでしょう。

材料の準備・運搬・投入

材料の準備は、製造プロセスに必要な素材や部品を揃える作業です。これには、必要な材料を調達し、正確な数量や仕様を確認することが含まれます。また、材料の検査や品質チェックも重要な要素です。
運搬の段階では、準備した材料を安全かつ効率的に機械の近くまで運びます。製品の大きさによって重機やハンドリフト、台車などを使用して、材料を所定の位置にセットします。作業環境や製品の特性に応じて、適切な取り扱いや保護策も確認します。工場によっては材料を運搬する人が別でいたり、あらかじめ用意されている場合もあります。
最後に、マシンオペレーターは材料を機械に投入します。これには、機械に材料をセットする作業やプロセスへの組み込みが含まれます。材料の正確な位置や順序を守りながら、適切な方法で機械に投入します。

機械の管理・調整

機械の監視では、マシンオペレーターは機械の動作を常に注視し、異常や問題が発生しないかを確認します。これには、計器やセンサーの読み取り、音や振動の観察、動作パターンのチェックなどが含まれます。異常を発見した場合は、迅速に対処する必要があります。
調整作業では、機械のパラメーターを適切に調整し、最適な動作状態を実現します。これには、速度、圧力、温度などのパラメーターの調整や制御装置の設定が含まれます。機械の正確な動作を確保するために、マシンオペレーターは厳密な基準や製品の仕様に合わせて調整を行います。
また、担当する設備や機械は、1人で1台を受け持つ場合や1人で複数台受け持つ場合などパターンがあり、扱う製品によって異なります。

マシンの設定をするスタッフ

機械のメンテナンス・片付け

機械のメンテナンスは、マシンオペレーターが日常的に行う重要な活動です。これには、機械の清掃、潤滑、部品の交換などが含まれます。定期的なメンテナンススケジュールに従い、機械の動作や部品の状態をチェックします。必要ならば、修理や交換を行い、機械の正常な動作を確保します。
また、マシンオペレーターは作業終了後に片付けを行います。これは、使用した道具や資材の整理、周囲の作業エリアの清掃などを含みます。片付け作業は安全性を確保するだけでなく、効率的な作業環境を維持するためにも重要な作業となります。

マシンオペレーターが扱う機械の種類や向いている人の特徴

工場のマシンオペレーターが扱う機械は、業種や製品によって大きさや操作方法もさまざまです。
ここからは職種別に具体的な作業内容とどんな人に向いているのか解説していきます。

食品加工機械

食品加工の機械には、さまざまな種類があります。
一部を挙げてみると
・切削器/食材を切ったり裁断したりするための機械。例えば、野菜スライサーや肉切り機などです。皮をむいた野菜をスライサーにセットしたり、肉切り機に肉をセットする作業がメインとなります。

・混合機/材料を混ぜ合わせるための機械。例えば、ミキサーやブレンダー
混ぜる材料を混合器に入れて混合器のスイッチを押します。あらかじめ計量された材料が配置される場合が多いですが、工場によっては計量を行いながら混合する場合もあります。

食品のミキサー作業

・加熱機/食品を加熱するための機械。例えば、オーブンやフライヤー
加熱する食材をオーブンやフライヤーに入れて加熱スイッチを押します。稼働中は加熱温度の管理など細かな確認が必要な場合があります。

・包装機/食品を包装するための機械。例えば、包装機やラベリング機
自動包装マシンに包装資材や食品をセットしてスイッチを押します。
マシンの稼働中はきちんと包装が行われているか、ラベリング作業に問題がないか、などを確認します。

・加工機/食品を特定の形状や状態に加工するための機械。例えば、押し出し機や成形機
マシンに加工するための食材や食品を投入して加工マシンのスイッチを押します。難しい作業はありませんが、投入時に重量のある食品を扱う場合もあります。

・焙煎機/種子やナッツなどを焙煎するための機械。例えば、コーヒー豆焙煎機やピーナッツロースター などです。
焙煎機への原料投入や稼働時の細かな温度確認などの作業がメインです。ライン作業ではないため時間の流れは比較的穏やかな作業と言えます。

食品加工機械オペレーターはこんな人が向いている

さまざなな種類がある食品加工機械オペレーターは、作業内容によって向き不向きがあります。

例えば切削機の作業では、野菜の皮をむいたり不要な部分を切り取る作業があるため、手先が器用な人や調理作業が得意な人に向いていると言えます。

混合機や加工機、加熱機の作業では、一度に大量の食品や原料を混合器や加工機に投入する作業を含む場合があります。そのため体を動かして働きたい人や体力に自信のある人に向いています。

一方、包装機や焙煎機の作業は、規定通りに梱包ができているか、ラベリングは正確な位置にされているか、焙煎機は規定通りの温度が確保されているかなど、細かな確認作業が含まれます。
そのためコツコツ作業が得意な人や長時間集中力を保つことのできる人が向いている作業と言えます。

自動溶接機

自動溶接オペレーターの主な作業内容は、自動溶接機の操作と監視です。溶接作業の準備や溶接プログラムの設定、材料の固定を行い、溶接機の正確な動作と品質を確保します。作業中には溶接品質の監視やトラブルの解決、必要な修正が求められます。安全に作業するために適切な溶接技能と機械操作の知識が必要です。

自動溶接には『自動溶接機による自動溶接』とロボットが溶接を行う『ロボット溶接』の2つの方法があります。
ロボット溶接作業は、大量の車体溶接を必要とする自動車製造や、複雑で狭いスペースでの作業を求められる航空機や宇宙機の製造などで広く使われています。

ロボット溶接での作業には危険も伴うため、正しい知識や必要な技術を習得するための『産業用ロボット教示等特別教育』という資格取得が義務づけられています。

スポット溶接マシン

自動溶接機オペレーターはこんな人が向いている

最先端の技術に興味を持ち、細かい作業に正確さを持って取り組むことができる人、安全意識が高い人、継続的な学習と成長を追求する意欲がある人に向いている作業と言えます。
特にロボット溶接オペレーターはオートメーション化が進む製造業の中で今後ますます必要とされる職種といえます。

NC工作機械

NC工作機械には、以下のような種類があります。

・CNCマシニングセンター: 材料を切削し、穴あけや彫刻などの加工をする機械。

・CNC旋盤: 回転するワークピースに対して切削工具を制御して削り出す機械。

・CNCミリングマシン: 切削工具を回転させながら平面や複雑な形状の部品を削り出す機械。

・CNCプレスブレーキ: 金属シートを折り曲げる機械。

・CNCレーザーカッター: レーザー光線を使用して材料を切断や彫刻する機械。

・CNCプラズマカッター: プラズマアークを使用して金属材料を切断する機械。

これらの機械は、コンピュータ制御により高い精度と効率性を実現し、加工業務を自動化します。それぞれの機械は異なる加工目的に適しており、製造業や加工業界で幅広く利用されています。

削り出して作られた鉄製の部品

NC工作機械オペレーターに向いている人

技術に対する情熱と専門知識、細部への注意と正確さ、問題解決能力、安全意識が求められます。
また高精度な部品を作成するために、図面や仕様に正確に従い、精密な加工作業を求められるため手先が器用で細かな作業が得意な人に向いていると言えます。

切断機

切断機は、材料を所定の寸法や形状に切断するための機械装置のことで、そのカット方法は、砥石を回転させて切断する高速回転切断機とガスを利用するガス切断機・レーザーを照射してカットするレーザー切断機があります。
工場での切断作業では、カットしたい部品を切断機にセットし、切断スイッチを押す作業がメインとなります。

切断機を操作する工場スタッフ

切断機オペレーターはこんな人が向いている

切断機の操作は、ボタンひとつでカットができる安全性は確保されているものの、機械には専用のカッターを備えているなど危険を伴う部分があります。
そのため安全に配慮し、適切な個人保護具の使用や安全手順の遵守に注意を払える人に向いている作業といえます。

プレス加工機

プレス加工機は鍛圧機械(たんあつきかい)ともよばれ、金属に圧力をかけることで必要な形に成形していく作業です。
自動車のドアやボンネット、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電や携帯電話・スプーンなどさまざまな製品製造にプレス加工の技術が使われています。

プレス加工機械オペレーターはこんな人が向いている

プレス加工の方法には多数の種類があるため、専門的な知識や経験が必要と思われがちですが、工場でのプレス作業には不要です。
基本的にはプレス加工機のボタンひとつで操作ができるため、経験や知識がなくても作業に就くことができます。
一方で技術習得を目指したい人には、金属プレス加工技能士や工場板金技能士などの国家資格もあるため、資格取得をしてスキルアップや正社員を目指したい人にとって向いている仕事と言えます。

印刷機

私たちが普段家庭で使用するプリンターとは異なり、新聞や雑誌、会社パンフレットやチラシなどの印刷は専用の大型印刷機で行われています。印刷機の種類もさまざまあり、新聞など大量部数を必要とするものは輪転機とよばれる高速印刷機を使用しており、
そのスピードは時速35kmから40kmもあります。
印刷オペレーターの仕事は、特別な知識や経験がなくても就くことはできますが、製版や正本の知識、指示通りの色になっているかの専門的知識が必要となるため、一人前になるには時間がかかる仕事と言えます。

工場の印刷マシン

印刷機オペレーターはこんな人が向いている

一人前になるためには、時間がかかる印刷オペレーターの仕事は、印刷やデザインの勉強がしたい人におすすめの仕事といえます。
印刷の現場では日々さまざまな印刷の依頼を受けることから、数多くの種類・サイズのデザインに触れることができ、毎日働きながらセンスを磨き、印刷技術を習得することができます。

フォークリフト

フォークリフトとは、油圧によって昇降するフォーク(荷物を運ぶためのツメ)を備えた荷役自動車のこと。荷物を載せたパレット(荷役台)を、車体前方にあるフォークで持ち上げて運搬するのが特徴です。

フォークリフトにはさまざまな種類がありますが、大きく分類すると「カウンターバランスフォークリフト」と「リーチフォークリフト」に分かれます。
カウンターバランスフォークリフトは、座席に座って車の運転をするようにハンドルを操作します。一方リーチフォークリフトは座らずに立ったまま中央のレバーを操作してツメを上下に動かします。
いずれも運転するためには免許が必要で、運搬する荷物の重要によって資格の種類が分かれます。

>>工場の仕事にフォークリフトの資格は有利?種類と特徴、必要な免許を解説!

フォークリフトオペレーターはこんな人が向いている

フォークリフトオペレーターは、一日中フォークに乗っている場合も多くあります。そのため運転をすることが好きな人や体を動かして働くことが好きな人に向いていると言えます。

マシンオペレーターは未経験でもできる?

一部の職種で資格や免許が必要な場合はありますが、工場のマシンオペレーターは未経験歓迎と記載している求人募集が多くあります。
シンプルで覚えやすい操作のマシンが多く、事前の研修と就業後のサポートが充実している点からも、工場でのお仕事が初めての人でも早い段階で作業習得をしやすくなっています。          慣れてくるとマシンオペレーターは楽と感じる人もいるようです。自分に合った機械オペレーション業務に携わることができればやりがいを感じながら働くことができるでしょう。

まとめ

マシンオペレーターは難しいと思っていた人も、職種や種類によって経験・スキルがなくても仕事に就くことができることがわかりました。
今までのお仕事探しの枠が少し拡がり、より多くの求人情報の中からあなたに合ったお仕事探しに役立てていただけると幸いです。

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