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CADオペレーターに資格は意味ない?CAD資格の種類や難易度を解説!

2022.12.19

こんにちは。工場・製造業求人サイト「イカイジョブ」の編集部です。
近年CADオペレーターの人気が高まっていることをご存じでしょうか?CADオペレーターはパソコン上で設計・製図を行う職種で、建築・設計業界をはじめ、幅広い業種で活躍する人材です。そこでこの記事では、CADオペレーターになるために資格は必要か、またそれぞれの資格の違いや難易度についても解説していきます。CADオペレーターを目指す方はぜひご覧になってくださいね。

CADオペレーターとは?

CADオペレーターとは、パソコン上で建築物や機械部品などの設計・製図を専門に行う職種のことです。ソフトウェア「CAD(Computer Aided Design:コンピュータ支援設計)」の操作を専門に行います。
主な業務は、デザイナーや設計士などの指示に沿い、図面の作製・修正・調整を行うことです。具体的には、手書きの図面をCAD機能でトレースする作業や、CAD図面をパソコン上で編集・修正する業務を担うことが多いでしょう。

なお近年、建築・設計業界の現場では平面の図面を引く「2D(2次元)CAD」から、立体を描くための「3D(3次元)CAD」へと移行しつつあります。

◎2D(2次元)CAD:平面の図面を引くソフトフェア。従来型の手書きによる製図を、パソコンで作成する。
◎3D(3次元)CAD:仮想空間で3次元の立体を描くソフトウェア。内外部構造をより具体的に製作しやすい。

汎用性の高さやデータ入力・管理のしやすさから、まだまだ2D CADを採用している企業も多いのが現状です。しかし、今後は3D CADを導入する企業が増える可能性もあるため、どちらも使えると幅広い仕事の需要に対応できるでしょう。

CADオペレーターに資格は意味ない?必要性は?

CADオペレーターとして働くために、必須とされる資格はありません。医師や美容師などのような国家資格は必要ないため、未経験からでもチャレンジ可能です。

しかし、CADオペレーターに関わる資格を取得していると一定の知識を証明することができ、就職や転職で有利に働きます。そのため、CADオペレーターになりたい人は、目的に合ったCAD資格を取ることにメリットがあるといえるでしょう。また、すでに2D CADの資格を取得している方でも、3D CAD資格の内容や難易度、主な就職先などを理解しておくとキャリアアップに役立つかもしれません。

CADの資格の種類と難易度は?

CADオペレーターに関係する代表的な資格は次の4つです。CAD資格のほとんどが2級や1級などレベルごとの難易度が設定されており、自分に合った段階からチャレンジすることができます。

また、CAD資格の中には独学で合格を目指せる本が発売されているものもあるため、自分に合った勉強法や資格の取り方を事前に検討して試験対策してみると良いでしょう。

CAD利用技術者試験

「CAD利用技術者試験」は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が認定する資格です。「2次元CAD利用技術者試験」と「3次元CAD利用技術者試験」があり、どちらも国から講座受講料をサポートしてもらえる「教育訓練給付金制度」の対象です。

2次元CAD利用者技術者試験は「基礎(IBT)」「2級(CBT)」「1級(建築/機械/トレース)」、3次元CAD利用技術者試験は「2級」「準1級」「1級」と、それぞれステップアップできます。

合格後の進路は、2次元利用者技術試験は建築・設計事務所や住宅・設備・インテリアメーカーなど、3次元利用者技術試験は自動車や機械メーカーのオペレーターとして働く人が多いでしょう。

<2次元利用者技術試験>

基礎(IBT※1) 2級(CBT※2) 1級(建築/機械/トレース)
受験資格 制限なし 制限なし 過去の1級有資格者

2級有資格者

受験料 4,400円(税込) 6,050円(税込) 16,500円(税込)※3
受験形態 筆記試験 筆記試験 実技試験+筆記試験
試験時間 50分 60分 80分
合格基準 総合7割以上 各分野5割以上

かつ総合7割以上

実技・筆記試験が各5割以上かつ総合7割以上
公式サイト https://www.acsp.jp/cad/

※1:インターネットに接続できるPC環境があれば自宅や学校で受験可能
※2:コンピュータを使った試験方式、47都道府県にあるテストセンターで受験可能
※3:過去の1級合格者は11,000円(税込)

<3次元利用者技術試験>

2級 準1級 1級
受験資格 制限なし 制限なし 2級または準1級有資格者
受験料 7,700円(税込) 11,000円(税込)※4 16,500円(税込)※4
受験形態 筆記試験 筆記試験 実技試験
試験時間 60分 120分 120分
合格基準 各分野5割以上かつ総合7割以上の正解
公式サイト https://www.acsp.jp/cad/

※4:団体および持込受験の金額。単願・併願ともに会場のPCとソフトを利用する受験者は2,200円(税込)アップ

建築CAD検定試験

「建築CAD検定試験」は、一般社団法人全国建築CAD連盟が認定する資格です。CAD教育を行う大学や職業訓練校、専門スクールなど720校以上の機関で採用されており、国の教育訓練給付制度の対象にもなっています。年間に1万人以上が挑戦する実践型の実技資格です。

試験で問われるのは、CADシステムを使って与えられた建築図面を正しくトレースする技能や、建築一般図を作成するスキルなどの実務能力の習得度です。高校の団体受験であれば4級から、一般受験は3級から准1級までの試験が用意されています。

建築CAD検定試験の資格取得後の就職先は建設業界の設計部門にとどまらず、商品開発や企画広報、人勢育成などの多岐にわたる分野で活躍する方が多い傾向です。なお、合格基準は試験問題の難易度に応じて若干上下することがあるでしょう。

<一般受験>

3級 2級 准1級
受験資格 規定なし 規定なし 規定なし
受験料 10,500円(税込) 10,500円(税込) 14,700円(税込)
受験形態 実技試験
試験時間 120分 300分 250分
合格基準 150点/200点満点中 195点/200点満点中 課題図面に未完成の部分があると不合格※1
公式サイト http://www.aacl.gr.jp/

※1:得点での評価はなし。制限時間内に課題図面をすべて完成させ、正解図面と重ね合わせて判定

オートデスク認定資格プログラム

「オートデスク認定資格プログラム」は、アメリカのカリフォルニア州・サンフランシスコに本社を構えるAutodesk(オートデスク)社が認定する資格です。全世界共通の認定資格で、日本では2013年から試験が実施されています。

試験では、「AutoCAD」を中心としたオートデスク製品に則したCAD操作・活用スキルが問われ、学生や初心者向けの認定としても人気が高いプログラムです。

合格後は同社の製品である、AutoCADやAutodesk Revit Architecture、Autodesk Fusion 360の基本的な知識と技術を修得していることが保証されます。就職の際も、世界的に通用する資格として提示することが可能です。

なお、米国の公式サイトでは「オートデスク認定アソシエイト」や「オートデスク認定プロフェッショナル」など、より高度な知識を問うプログラムも展開されています。

AutoCAD
ユーザー試験
Revit Architecture
ユーザー試験
Fusion 360
ユーザー試験
受験資格 各製品を50時間以上使用経験がある方を推奨(学生は無償で製品利用可能)
受験料 各オートデスク認定資格センターへ問い合わせ
受験形態 選択式+実技操作 選択式+実技操作 実技操作
試験時間 50分 50分 75分
合格基準 70%以上の正解率 73%以上の正解率 70%以上の正解率
公式サイト http://www.myautodesk.jp/certification/

機械・プラント製図技能士

「機械・プラント製図技能士」は、厚生労働省が主導する国家検定制度「技能検定」の1つです。各都道府県職業能力開発協会が主催する試験に通過すると、この資格を取得できます。
特徴は、製図のスキルだけでなく、機械での設計能力や知識なども求められること。3級から1級までステップアップできますが、受検するためには実務経験が問われる点に注意しましょう。この資格で問われるスキルは、建築や機械、自動車業界と多岐にわたるため、資格取得後は幅広い分野で活躍することができるでしょう。

3級 2級 1級
受験資格※1 実務経験
または卒業・終了した学科・訓練科に関する検定職種※2
実務歴2年以上
または3級合格者
7年以上の実務経験
または2級合格後2年以上、
3級合格後4年以上の実務経
受験料 各都道府県職業能力開発協会において定める手数料
(標準金額:実技試験18,200円、学科試験3,100円)
受験形態 学科試験+実技試験 学科試験+実技試験 学科試験+実技試験
試験時間 学科60分
実技180分
学科100分
実技240分
学科100分
実技300分
合格基準 実技試験60点以上、学科試験65点以上(100点満点)が原則
※民間の試験機関の場合は、機関ごとに合否基準が異なる
公式サイト https://www.javada.or.jp/index.html

※1:1・2級に必要な実務経験の年数は学歴により異なる
※2:詳細な受験資格は以下のURLを参照
https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/pdf/R04_ginoukentei.pdf

CADオペレーターに向いている人は?

CAD操作

CADオペレーターは、緻密な作図業務を主な仕事としています。そのため、次のようなタイプの人に向いているといえるでしょう。

何かを設計するのが好きな人

CADオペレーターの仕事は、どの分野であってもものづくりに携わります。そのため、CADの操作が好きであることに加え、設計やデザインにも興味がある人は向いているでしょう。また、設計やデザインへの興味があれば、将来的に設計者やデザイナーとなる道もつながりやすくなります。

地道な作業が好きな人

CADオペレーターは、1mmの誤差もないよう収まりの検討を繰り返すことも少なくありません。ときには、図面の大幅な書き換えが求められることもあるでしょう。そのため、こうした緻密な作業をコツコツと効率的に積み重ねられる人は、CADオペレーターに向いています。

デスクワークを苦に感じない人

CADオペレーターの仕事は、基本的にデスク上で完結します。そのため、デスクワークを苦に感じないかどうかも重要なポイントといえます。こうした要素はあくまでも目安ですが、当てはまる人はCADオペレーターに関する資格を取得することがおすすめでしょう。

CADの資格取得は就職や転職に役立つ方法の1つ!

CADオペレーターは、建築・設計業界だけでなく、製造業や自動車業など多岐にわたる分野で求められている人材です。仕事に就くために必須の資格は必要ありませんが、取得しておくと一定の知識や技能を証明できるため、就職や転職の際に役立つでしょう。CADオペレーターとして働きたい方は、資格取得を検討してはいかがでしょうか。

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