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工場勤務におすすめの資格は?取得すれば年収UPや転職に役立つ!?

工場勤務におすすめの資格は?取得すれば年収UPや転職に役立つ!?

工場勤務は、未経験者で資格を持っていなくても比較的トライしやすい職業。しかし、持っているとキャリアアップや就職活動時などに有利になる資格も多くあります。工場勤務に役立つ資格には多くの種類があって、どれを選んで勉強すればいいのか迷うこともあるはず。そこで今回は、工場勤務におすすめの資格をピックアップしたのでご紹介します。資格を取得することで得られるメリットなども一緒にお届けするので、資格取得を目指している方は役立ててみてください。

工場勤務で資格は必要なの?メリットを解説!

まずは、資格を取得するメリットをチェックしていきましょう。

年収が上がる!

工場によっては、資格を持っていることで優遇され手当が支給されることもあり、年収アップにつながることがあります。手当の大体の相場は、企業により異なりますが、だいたい月5千円〜1万円程度。パートや派遣社員などが資格を取得することで、正社員よりも給与が高くなる可能性もあります。

キャリアアップにつながる!

資格を取得することで従事できる業務が増えるため、会社により貢献できる人材へと成長できます。会社にとって有益な人材になることで自分自身の評価が向上し、キャリアアップにもつながるはず。企業のなかには、責任者のポジションに就くために資格取得を必須にしているケースもあるようです。職場に合った資格を取得することで、重要なポジションを任せてもらえるスタッフになれるかもしれません。

転職をする際に役立つ!

資格を取得しておくことで、能力があるとみなされやすく、即戦力としてアピールすることも可能。そのため、求人に応募した際に有利になることもあります。また、企業によっては、資格を持っていることが採用の条件である場合も。一般的に広く知られている資格や、就職を希望する工場に合った資格を取得しておくと、より理想的な転職先が見つかるでしょう。

 

資格にはどんな種類があるの?

工場勤務に役立つ資格は、特別教育と技能講習、国家資格・免許の3種類があります。ここでは、それぞれの種類について解説しましょう。

特別教育

特別教育とは、危険や有害を伴った業務を行う際に必要となる種類の資格です。例えば、高所での作業や大型のクレーンを使った工場での作業などが代表的。学科の試験に合格すれば取得でき、自社で特別教育を行う場合と外部機関で行う場合の2パターンがメインです。クレーンなど、運転に技術が必要な場合は、一部実技講習が含まれている場合もあります。
工場で役立つ他の種類の資格と比べると比較的簡単に取得できるとされており、3種類の中でも取得しやすい点がメリット。有効期限は設けられていないことがほとんどです。

技能講習

技能講習も特別教育と同様に、危険や有害を伴った業務を行う場合に必要な種類の資格です。特別教育との違いは、学科と実技の2つの試験に合格する必要がある点。

講習会などを通じて知識を学ぶと同時に、実際に機械を取り扱うなどして技術も身に付けるため、特別教育よりもできることが増えるのがメリットです。有効期限は特に設けられていないことがほとんどですが、なかには再教育が求められている資格もあります。

国家資格・免許

特別教育と技能講習、国家資格・免許の3つの種類のなかで最も難しいとされているのが、国家資格・免許です。国家資格・免許は、国の法律に基づいて判定され、それに合格することで取得できる資格。国が定めている資格なので、効力が強く信頼があるため、多くの職場で役に立つのがメリットです。国家資格・免許は、有効期限が定められているケースがあるため、必要に応じて更新する必要があります。

特別教育で取得できるおすすめの資格は?

特別教育で取得できる資格には、以下のようなものがあります。

〇アーク溶接
〇フォークリフトの運転最大荷重1トン未満)
〇クレーンの運転
〇シヨベルローダー運転(最大荷重1トン未満)
〇機械集材装置の運転
〇伐木業務
〇チェーンソーを用いた伐木業務
〇車両系建設機械の操作
〇ローラーの運転
〇コンクリート打設用の車両系建設機械の操作
〇ボーリングマシンの運転
〇ジャッキ式つり上げ機械の調整と運転
〇高所作業車の運転 (作業床の高さ10メートル未満)
〇巻上げ機の運転
〇軌道装置の動力車の運転
〇小型ボイラー取扱業務
〇クレーンの運転(つり上げ荷重5トン未満)
〇移動式クレーンの運転(つり上げ荷重1トン未満)
〇建設用リフトの運転
〇ゴンドラの操作
〇空気圧縮機の運転 など

続いて、特別教育に分類されている資格のなかでも特におすすめの3つの資格を、詳しくご紹介します。

アーク溶接

電気の放電を活用して、金属と金属を繋ぎ合わせる際に必要な資格です。工場をはじめ、造船や車の製造などに重宝する技術。一般的な溶接作業に重宝する資格なので、持っておくと便利だと言われています。
アーク溶接についての専門的な知識を持った講師の解説と、テキストを使った講習と実技講習を受けることで資格取得が可能です。18歳以上であれば、誰でも資格取得を目指すことができます。

クレーン運転士(5トン未満)

特別教育で取得できるクレーン運転士は、5トン未満の比較的小さなクレーンを運転できる資格です。手では持ち上げられない高さまで重たい荷物を運べるのが特徴。クレーン本体に関する知識や運転技術についての知識と実技を講習で身に付けます。受講資格は、18歳以上であれば誰でも挑戦できます。

フォークリフト特別教育終了者

工場で荷物を運搬する際に重宝するフォークリフトは、最大積載荷重が1トン未満のものであれば特別教育に分類されます。工場勤務では比較的ポピュラーな資格で、人気ランキングでも上位なのではなないでしょうか。
フォークリフトの構造や運転に必要な力学、運転するにあたって知っておきたい法令などの知識を身に付けます。走行と荷役操作の運転技術を身に付ける講座の受講も必要。受講資格は、18歳以上であればOKです。
フォークリフト資格を取得したスタッフと写真

技能講習で取得できるおすすめの資格は?

〇地山の掘削と土止め
〇木材加工用機械の運転
〇フォークリフトの運転(1トン以上)
〇ショベルローダーの運転
〇クレーンの運転(5トン以上)
〇乾燥設備の運転
〇プレス機械の運転
〇積載
〇はい作業
〇ずい道(覆工、掘削)
〇コンクリート解体業務
〇足場の組み立て
〇鉄筋組立作業
〇玉掛け技能者
〇ガス溶接
〇有機溶接
〇銀ろう付け業務
〇高所運搬者の運転
〇不正地運搬車の運転
〇木造建設物の組み立て など

紹介したなかで、おすすめの資格を5つご紹介します。

ガス溶接

ガス溶接は、アーク溶接同様に工場でよく用いられる技術で、ガスを使って金属同士を接合、加工する場合などに必要な資格。建設現場など、製造業以外でも活用されているため、取得しておくと仕事の幅広がるでしょう。
ガス溶接は、学科と実技の講習を受けた後、修了試験を受けて合格する必要があります。18歳以上が受験資格者です。

銀ろう付け

銀ろう付けは、銀、亜鉛、銅が混ざった素材を使って、金属同士を接合する場合に必要な資格です。一般的な溶接のように、接着する素材本体を溶かすのではなく、母材よりも融点が低い素材を溶かして接着剤のようにしてつなぎ合わせます。電子機器やアクセサリーなど、小さな金属の接合によく用いられており、指先の器用さが重要。接合強度が強いことでも知られている溶接方法のひとつです。
資格を取得するには、各都道府県で行われている学科試験と実技試験をクリアしなければいけません。この試験を受けるには、ろう付けの経験が1カ月以上かつ、15歳以上という条件が設けられています。また、ガス技能講習の修了か、ガス溶接作業主任免許の取得といった条件のどれかひとつを満たしていなければいけないことも覚えておきましょう。

玉掛け技能者

クレーンで荷物等を吊り上げる際、その荷物が落ちないようバランスを考えて吊り下げる作業を玉掛けと呼びます。吊り上げ荷重が1トン以上のクレーンを使う作業の場合に必要な資格。現場や工場内の安全を担う重要な仕事と言えます。
この玉掛け技能者の資格を取得するには、学科と実技を学び、試験に合格することが条件。18歳以上であれば誰でも資格取得が目指せます。クレーン運転士免許や移動式クレーン運転士免許など、ある特定の資格や技能講習を受けた経験がある方は、学科講習が免除になる場合もあります。

クレーン運転士免許

吊り上げ荷重が5トン以上のクレーンを運転できるようになる資格です。特別教育で取得したクレーンよりも、大きなクレーンが動かせるので活躍の幅が広がります。
技能講習に分類されるクレーン運転士免許では、クレーン本体に関する知識をはじめ、原動力や運転に関する知識と、実技を身に付けて試験を受ける必要があります。受験資格は、18歳以上。

フォークリフト運転技能者

1トン以上のフォークリフトを動かすためには、運転技能講習を受講し、修了試験を受ける必要があります。特別教育で取得した資格よりも重たい荷物を運搬できるため、スキルアップにもつながり、工場勤務でもより重宝するはずです。
特別教育よりも多くの知識と技術を身に付ける必要がある資格ですが、比較的合格率が高く難易度は低め。大型特殊免許や普通自動車免許などを持っている方は講習時間が短くなります。受験資格者は18歳以上です。

 

工場勤務で役立つおすすめの国家資格は?

最後は、国家資格・免許の代表例を見ていきましょう。
特別教育と技能講習、国家資格・免許のなかで、最も種類が多くあります。

〇測量士
〇一級建築士
〇砂利採取業務主任者
〇下水道管理技士
〇インフラ調査士
〇道路橋点検士
〇環境アセスメント士
〇衛生管理者
〇ボイラー技士
〇特別ボイラー溶接士
〇危険物取扱者
〇移動式クレーン運転士
〇クレーン・デリック運転士
〇潜水士
〇ずい道等救護技術管理者
〇労働安全コンサルタント
〇とび(1~3級)
〇解体工事施工技士
〇コンクリート技士
〇エネルギー管理士

続いて、国家資格・免許のなかでも特におすすめの資格を4つご紹介しましょう。

衛生管理者

衛生管理者とは、職場の衛生管理や労働者の健康管理などを行い、労働災害や労働者の健康障がいなどを防止する重要な役割を担う資格。50人以上が働く現場では、衛生管理者の資格を持った人材を1人以配置する法令があるため、就職や転職をする際に有利になることもしばしば。
試験は筆記がメイン。衛生管理者になるためには、大学、短大、高専卒業者なら実務経験が1年以上、高卒であれば実務経験3年以上の経歴が必要。その他の学歴の場合は、実務経験が10年以上必要です。

エネルギー管理士

エネルギー管理士は、国で定められた一定のエネルギー消費量を超えないよう管理するための資格です。工場では、日々多くのエネルギーを消費しているので、エネルギー量をしっかり管理することでコスト削減にもなります。そのため、経営面からみても重宝される資格。
希少性がある資格なので、就職や転職活動において有利になりやすい資格です。専門機関で講習を受け、試験に合格すると取得できます。資格を取得するための条件は特に設けられていません。

ボイラー技士

水を使って大きなエネルギーを作り出すマシーンであるボイラーの運転を行うためには、ボイラー技士の資格が必要です。ボイラーの運転の他に、メンテナンスなども行っており、施設内の空気や温水などの管理調整を行います。特級と1級、2級という3つの種類の資格があり、それぞれ運転できるボイラーの大きさが異なります。
ボイラー技士は、工場をはじめ、建設現場やホテル、病院など、さまざまな場所で重要視されている資格。ボイラー技士の2級取得には受験資格は設けられておらず、誰でも挑戦可能です。1級は、ボイラー技士2級を取得している、実務経験がある、といった条件をどれかひとつでも満たしていれば受験できます。特急はボイラー技士1級を取得している、実務経験がある、などの条件をどれかひとつでも満たせば受験可能。

ボイラー技士の作業風景

危険物取扱者

ガソリンスタンドや化学工場など、一定数量以上の危険物を取り扱ったり貯蔵していたりする現場に必ず必要な資格が危険物取扱者。そのため、就職希望先が危険物を取り扱っている工場であれば、取得しておいて損はないでしょう。
一定の危険物の取扱いと定期点検ができる「丙種」、特定の危険物の取扱と定期点検、保安監督が可能な「乙種」、すべての危険物の取り扱いと定期点検、保安監督ができる「甲種」の3種類があります。
試験は筆記試験がメインです。受験資格は、丙種と乙種はとくに定められていないため誰でも受けることが可能。しかし、甲種だけは化学に関する単位の取得が可能な大学を卒業していることや、2年以上の危険物取扱実務経験があるなどの一定の条件を満たす必要があります。

工場勤務に有利な資格を取得しよう

工場勤務で役に立つ資格は豊富にあります。自分がどんな職場で働いているのか、今後どんな業種で働きたいのか、どんな能力を身に付けたいのかなどを考慮して、役に立つ資格を選びましょう。資格取得をすればキャリアアップなどのメリットも多くあります。より快適に効率よく働くために、ぜひ資格取得を検討してみてください。